土屋太鳳が7月6日、新ドラマ「チア☆ダン」(TBS系)のメンバーとの“制服集合ショット”を公開。続いて8日には、芳根京子が2019年初夏に公開の出演映画「今日も嫌がらせ弁当」のセーラー服姿のオフショットをインスタグラムで披露し、ネット上ではそれぞれ「似合いすぎる!」と反響が上がった。
時代がどれだけ移ろうとも、「セーラー服」や「紺のブレザー」の破壊力は不変なのだろう。そこで、あまりにも鮮烈だった「最強のセーラー服作品」をジャンル別にプレイバック!
まずは「映画編」から。
80年代以降の、いや、日本を代表する制服映画といえば「セーラー服と機関銃」(81年、角川春樹事務所)だろう。当時、高校2年だったヒロイン・星泉の一体感もあり、興行収入47億円を記録する大ヒット。同名主題歌もチャート1位を獲得した。
当時の衝撃を、アイドル評論家の織田祐二氏が分析する。
「セーラー服を着た女子高生がヤクザの組長という衝撃。セーラー服でへそ見せのブリッジをしたり、モンローばりに地下風でスカートがめくれたりしたのも印象的でした」
美少女研究家の高倉文紀氏も、同じように衝撃を受けた。
「セーラー服なのに機関銃を持っているという異質の組み合わせにインパクトがありました。セーラー服をきちんと着こなせるのがアイドルというコンセプトを確立し、長澤まさみ、橋本環奈とリメイクしたのが名作の証明です」
同じく角川映画では、原田知世が初ヒロインを演じた「時をかける少女」(83年)も名作の誉れ高い。こちらはセーラー服ではなくグレーのブレザーだが──。
「セーラー服全盛の当時としては画期的なデザインでしたが、原作の世界観とよく合っていた。こちらも内田有紀や仲里依紗など、多くのリメイクを生むスタンダードとなりました」(前出・高倉氏)
80年代はこうした清純派ばかりではない。一方でヤンキー文化も吹き荒れ、その象徴としてのセーラー服も存在。
中山美穂がヒロインを演じた「ビー・バップ・ハイスクール」(85年、東映)は大ヒットシリーズで、全6作が公開された。中山美穂だけでなく、バリバリのヤンキーを演じた宮崎ますみも鮮烈な印象を残した。
近年のアイドルなら絶対に受けないであろうテイストの作品でも、結局、トップアイドルはどこに植えられても大輪の花を咲かせるものである。