突如、エージェントが「消滅」。いったい何があったのか。美浦トレセン関係者が明かす。
「実は6月17日、菜七子ちゃんがGI騎乗可能となる通算31勝(地方での交流競走2勝を含む)をあげたあと、ふだんはあまり表に出ない中村氏がスポーツ紙のインタビューに登場。その中で、菜七子ちゃんのGI初騎乗への抱負以外にも、馬主や関係者に対する礼儀などを厳しく指導していると語っていました。ところが、異常なまでの菜七子人気の成せる業か、ネット上には彼女と親密な立場にいる中村氏への批判が、大量に投稿されてしまった」
とはいえ、ネットの誹謗中傷で、大事なジョッキーを手放すことがあるのだろうか。競馬関係者は、別の可能性をあげる。
「菜七子騎手は綾瀬はるかや石原さとみらが所属する大手芸能プロのホリプロに所属し、芸能活動も行っている。昨年からカレンダーを発売しているほか、今年4月に『第3回黒髪美人大賞』を受賞した際は、真っ赤なドレス姿で登場。ふだんの勝負服では決して見せることのない白い二の腕を披露していました。『木馬でも乗馬クラブでも時間があれば馬に乗るように』と話す中村氏と、タレントとしての価値を高く評価している芸能プロとの間で、何らかの意見の食い違いがあったとしても、おかしくはありません」
一部では、札幌開催から短期免許での騎乗が予定されている香港ナンバーワン騎手のJ・モレイラ(33)と契約するのが理由だという噂もあるが‥‥。
「それが原因ではないでしょう。JRAの規定でエージェントは騎手3人と若手1人まで契約できる。仮にモレイラ騎手が増えたところで、騎手3人と菜七子ちゃんなので、何ら問題ありません。やはり、ネットで叩かれたことが大きく影響しているのではないでしょうか。『地方騎手くずれのゴミエージェントが偉そうなこと言うな』と逆上したり、中には関係者しか知りえないプライベートな誹謗中傷を書き込むストーカーまがいの暴言も。中村氏は、かなり頭を悩ませていたようです」(専門紙トラックマン)
これ以上炎上すれば、菜七子騎手や他の騎手にも迷惑がかかるとして、中村氏みずからが降りたとの指摘もある。
「確実なのは、今後、菜七子ちゃんの勝ち鞍が減ることです。前半戦は中村氏のおかげもあって、有力馬の騎乗依頼が増えていましたが、それが減れば当然、成績も伸びなくなる。もちろん、女性騎手初のGI騎乗という夢も、遠のいてしまうでしょうね」(美浦トレセン関係者)
増沢由貴子元騎手(40)が記録した「JRA女性騎手最多勝利(34勝)」の更新まであと5勝(7月8日終了時)。すでにカウントダウン状態だけに、次のエージェントを確保したいところだが、専門紙トラックマンによると「すでにそうした動きはある」という。
「ウイナーズサークルに菜七子ちゃんが現れると、ファンがサインを求めてひっきりなしになる。彼女は嫌がるそぶりを一切見せませんが、今後、さらに勝ち鞍を重ねれば、ストーカーまがいのファンが出てこないとも限らない。陣営としては、菜七子ちゃんの身近にピッタリ接することのできる女性エージェントを探しているようです」
しかし、専門紙の女性記者などに声をかけているようだが、そう簡単に見つかるものではないらしい。
「しばらくは根本調教師、もしくは本人が騎乗依頼を受けていくことになると思いますね」(専門紙トラックマン)
次週からは得意の新潟開催が始まるだけに、1日でも早くエージェントが見つかることを願うばかりだ。