夏競馬も折り返し地点を迎え、今週から札幌、新潟、小倉の3場で6週間にわたり、アツい戦いが繰り広げられる。お盆休みや家族旅行の軍資金稼ぎのためにも、「最新騎手データ」をもとに、大儲けといきたい!
ローカル開催は、トップジョッキーが暴れまくる。昨年の札幌リーディングを見れば、一目瞭然だ。
1位のC・ルメール(39)が27勝。2位は12勝のJ・モレイラ(34)で、3位は福永祐一(41)の9勝と、ルメールが2位以下を大きく引き離し、圧倒的な存在感を見せつけた。
夏競馬のみならず、騎手を考慮することは馬券戦略上重要だが、トップジョッキーほど過剰人気になり、配当的妙味は少ない。
だが、「コース別 本当に儲かる騎手大全」シリーズ(ガイドワークス)の著者で、週刊アサヒ芸能連載でもおなじみの伊吹雅也氏は、「ルメールでも儲かる、意外なパターンが存在する」と指摘する。
「長丁場がオススメです。札幌は芝2000メートルと芝2600メートルの2コースがあるのですが、集計期間中(15年7月4日~18年6月24日)のトータル複勝率は64.2%で、複勝回収率が115%。前走がローカル場だった馬に限れば、複勝率は71.4%にまで跳ね上がりますから、ローカル回りの馬とのコンビが人気の盲点になっているようです」
4年連続での来日となるモレイラは昨年、開催4日間で41鞍に騎乗し、21回も1番人気に支持された。伊吹氏は、それでも儲けるパターンはあると続ける。
「札幌における年次別の複勝回収率は113%、97%、80%と、年々下がってきてはいますが、高く評価できるのはダ1700メートルとダ2400メートル。複勝率が72.2%で、複勝回収率は113%と優秀です」
スポーツ紙デスクもモレイラを推す。
「人気だろうと、今年は逆らえませんね。9月のJRA騎手免許第一次試験を控え、今夏は4週間の騎乗予定。ルメールとのリーディング争いを制して、アピールしたいでしょう。一昨年の騎乗機会7連続勝利の更新も期待されます」
悲願のダービーを制した福永も狙える一人だ。ダートよりも芝のレースで牝馬に騎乗した際は、好成績を収めている。8月19日の札幌記念は、芝2000メートルが舞台だけに、前記3人の乗り馬しだいで、大いに盛り上がりそうだ。
「大阪杯5着のミッキースワローや、海外遠征で結果を残せなかったモズカッチャンあたりの4歳勢に誰が乗ってくるのか。今から楽しみです」(スポーツ紙デスク)