AKB48が初のミリオンセールスを達成した2010年頃を境に、全国各地にローカルアイドルが次々と誕生し、気が付けば空前のグループアイドルブームが到来。有名無名を合わせると全国には3000組以上のグループアイドルがいると言われている。
しかし、最近は有名グループの解散が目立つようになり、アイドル戦国時代も終焉が近いのでは? とも言われ始めている。昨年はハロープロジェクトでモーニング娘。に次ぐ人気を誇っていた「℃-ute」が12年の活動に幕を閉じた。今年に入ると、エイベックスのアイドルプロジェクト第3弾の「GEM」が3月に、同じく第2弾の「Cheeky Parade」が7月に解散している。
「さらに、13年度上半期のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』の挿入歌『暦の上ではディセンバー』を歌い、注目を集めた『ベイビーレイズJAPAN』、メジャーデビューシングル『少女飛行』(11年リリース)が女性グループ史上初の初登場オリコン首位を獲得した『PASSPO☆』が9月に、07年から活動をスタートさせた2人組女性アイドルユニット『バニラビーンズ』も10月に解散予定です」(アイドル誌ライター)
いずれもアイドルファンには名前が知れたグループだけに、相次ぐ解散劇はファンに大きな衝撃を与えていることは言うまでもない。
「アイドル人気が持続中とはいえ、やはりAKB48や乃木坂46、欅坂46といった秋元康氏プロデュースのアイドルグループの1人勝ち状態が続いているため、名が知れたアイドルグループでも想像以上に潤っていないのが現状。エイベックスのような大手事務所もアイドルビジネスから手を引き始めたりと、それなりにアイドルビジネスに力を入れる中堅アイドルグループを取り巻く状況は年々厳しくなっていることは事実。こうして有名グループが次々と姿を消していくのはアイドルファンとしては寂しいですよね」(前出・アイドル誌ライター)
ただ、乃木坂が異常に女性人気が高かったりすることもあって、アイドルにあこがれを抱く女子も増えており、逸材は全国に眠っている。橋本環奈のようなダイヤの原石が出てきたり、ちょっとした拍子でまたアイドルシーンは盛り上がってくるはず。今は静かにその時を待ちたいところだ。
(本多ヒロシ)