お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世がラジオ番組「空想メディア」(TOKYO FM)に出演し、大先輩・明石家さんまから“芸の使い回し”を指摘された過去を明かしている。
8月5日放送回のゲストとして同番組に登場した山田は、たびたび共演するさんまの“芸”に対するストイックさを物語るエピソードとして、「ボクらが売れ始めてまだ3、4カ月しかたってなかった時に、さんまさんの番組に出させてもらったんですよ」と、切り出すと、続けて「貴族の格好をしてスタジオで挨拶させてもらったら、さんまさんが『お前らまだワイングラス持ってんのか!?』って」と話し、同じネタを披露し続けていたことを驚かれたようだ。
さらに、「ボクらはあと2年くらいはイケると思ってましたけど、さんまさんは頭の回転が早すぎてどんどん新しいモノを求めてる。ゾッとしましたよ。もうボクらやっちゃいけない、と思いましたね」などと語り、ウリとしていた“ルネッサンスネタ”にいつまでもすがる姿勢を再考させられたと告白している。
「40年以上テレビ界の頂点に君臨し続けるさんまらしいエピソードといえるかもしれませんが、彼はかねて“同じネタで稼ぎ続ける”ことに嫌悪感を覚えており、常に新しいことを創造したがる性分です。過去にはSMAPに対して『お前らはエエよなぁ?。とりあえず“世界に一つだけの花”を歌ってたらキャーキャー言われんねんから。オレなんかおもろいこと思い付いても次の日にはまた考えなアカン』などとボヤき、年末の特番で何度もお決まりのように披露される名曲の存在をうらやましがっていました。当然、ギャグと楽曲ではまったく性質が異なりますが、さんまの価値観が垣間見えるコメントですね」(テレビ誌ライター)
毎日おもしろいことを考え続けたいさんまにとって、駆け出しの髭男爵がいつまでもワイングラスを片手に同じネタを披露している光景は異様に映ったのだろうか。
いずれにせよ、“お笑い怪獣”さんまの向上心は留まるところを知らないようだ。
(木村慎吾)