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甲子園はプロの見本市じゃない!橋下徹「吉田選手美談への警鐘」にも異論噴出

 前大阪市長の橋下徹氏が8月22日、自身のツイッターアカウントを更新し、高校野球出場選手のフィジカル面におけるケアの必要性を訴えている。

 第100回の全国高校野球選手権決勝に臨み、激闘を繰り広げた「大阪桐蔭と金足農業のメンバーには敬意」と綴った橋下氏だが、「金足農業の吉田(輝星)選手を美談で終わらす間は、日本のスポーツ界に未来はない。吉田選手にどれだけの負担がかかり、選手寿命をどれだけ縮めたのかを科学的に明らかにすべき」ともツイートし、チーム事情によって多くの投球を余儀なくされた吉田選手の孤軍奮闘ぶりを懸念した。

「1人の選手による球数の制限などを含め、ルールの改正や見直しが必要との声は以前から叫ばれています。確かに、高校生という成長期にあれだけ肩を酷使させてしまえばその後のキャリアにも悪影響を及ぼしかねません。ピッチャーの肩は消耗品とされており、まだ完全に成熟しきっていない段階でフルに稼働させてしまうのは危険というのが橋下氏の意見ですね。これには『私も本当にそう思う。よく頑張ったけど、甲子園がゴールなわけじゃないからね』『勝ち負け以前に選手寿命を考えないと』『投手の肩は消耗しますからね』との書き込みが多く集まっています」(スポーツライター)

 ただし、吉田選手のフィジカル的な心配はあるにせよ、彼の異様なまでの勝利への執着心と奮闘があったからこそ、今大会が大きな脚光を浴びたのも事実。

「体の成長や肩の消耗などには“個人差”があるわけですから、それに制限を設けることは、必ずしもフェアであるとは言えないかも知れません。また、吉田選手のように将来プロでも有望な選手を守ることも必要ですが、一方で、甲子園で野球選手として完全燃焼したいという選手もたくさんいます。甲子園はプロ野球の見本市ではないですし、完全燃焼することも高校野球の醍醐味ではないでしょうか」(前出・スポーツライター)

 大会運営サイドとしては、安全性と公平性はもちろん、エンターテイメント性も考慮したいという本音があるのかもしれない。

(木村慎吾)

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