個性も大事だが、批判を受け入れられる寛大な気持ちも持ってほしいところだ。
りゅうちぇるが「渋谷ダイバーシティエバンジェリスト」に任命され、東京・青山学院大学で行われた任命式に出席したのは9月8日。既成概念にとらわれず、常に前向きに取り組むりゅうちぇるの姿勢が、渋谷区の将来像と合致することが任命の要因となったようだ。りゅうちぇるは幼少期から自身が普通の男の子像と違うことに悩んでいたことを告白。そんな中で地元沖縄を離れ、上京してきた時に東京・原宿の街に感銘を受けたといい、こうコメントした。
「原宿以外の街でも個性が許されたらいいな」
りゅうちぇるといえば、妻子の名前をデザインしたタトゥーを両腕に入れたことをSNSで報告したところ、賛否の声が上がっていた。タトゥーに関しての批判的な意見に対して、りゅうちぇるは「こんなに偏見のある社会どうなんだろう。仕方ないよね。ではなく、ボクは変えていきたい」とも話しており、今回のイベントでの発言もその延長にも感じられるものだった。彼がコメントした“個性”にはタトゥーに関してのことも含まれていることは間違いないだろう。
しかし、このりゅうちぇるの発言に世間からは「タトゥーだらけの人の街って、どんな街だよ」「りゅうちぇる、しつこいな。その話はもういいだろ」「りゅうちぇるがタトゥーを入れるのは自由だけど、それを怖いと思う人だっているのはわかってほしい」「入墨に嫌悪感を抱く個性を認めてほしいな」「タトゥーは勝手に入れればいいけど、それをみんなに受け入れろっていうのは無理だろ」など、またしても批判的な声が集まっている。
「りゅうちぇるがタトゥーを入れたことに対して、プールや温泉など公共の施設を使用できなくなることを心配する意見も見られていますが、それに関してはりゅうちぇるの自己責任であり、本人の自由。でも、タトゥーに否定的な意見を持つ人が多いのも仕方がないことで、タトゥーに対して世間の人々全員にいいイメージを持ってもらうということはやはり難しいでしょう。HKT48の指原莉乃も、このりゅうちぇるのタトゥー騒動について、タトゥーを入れるのは問題ないとしながらも『(タトゥーを)見せるんだったらそういう(批判)意見も受け入れて、入れるくらいの覚悟がないと』とコメントして支持を集めていましたね」(エンタメ誌ライター)
今回のイベントには長袖の服を着用して出席していたりゅうちぇるだが、まずタトゥーを受け入れてほしければ、仕事内容に限らずに積極的にタトゥーを見せていくべきだろう。ただ、その結果として業界から干されてしまわないように気をつけてほしいところだが。
(本多ヒロシ)