原宿系タレントとして人気のりゅうちぇるはアナログ式の針時計を読めなかった! これは8月30日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)にて本人の口から明かされたもの。りゅうちぇるは長針が分を表していることは理解しており、それが「5」にあるときは5倍することで「25分」だと分かるが、5と6の間にあると分からなくなると告白。スタジオゲストを笑わせていた。
だが、りゅうちぇるのように針時計の時間が読めない若者は決して珍しくないのだという。子育て世代の女性誌ライターはこう語る。
「保育園や小学校では必ず針時計を設置していますが、それでも小学生の4分の1が針時計を読めないと言われています。テレビの時報やケータイの時計はすべてデジタル表示のため、針時計が読めなくても実生活ではまったく困らないのです。元AKB48の川栄李奈さんも針時計が苦手だと公言していましたね」
そんな針時計が読めない若者にドン引きするのは、オヤジ化の証拠だと指摘するのは、50代のベテラン編集者だ。
「我々の世代では若いころに『デジタルだと時間の感覚が分からない』という人が少なくありませんでした。そんなデジタル化に手間取った過去の自分を棚にあげて、針時計が読めない若者だけを非難するのは、典型的な『今の若い連中は』症候群ですね。りゅうちぇるをバカにしたところで、自分のデジタル対応力が高まるわけではないことを理解すべきです」
スマホのフリック入力をマスターできず、デジタル時代に対応できない人も少なくないオヤジ世代。針時計が読めなくてもツイッターやインスタグラムを当たり前のように使いこなすりゅうちぇるのほうが、現代社会を生きる術には長けているのかもしれない。
(白根麻子)