9月20日に行われた自民党総裁選で異例の「連続3選」を果たしたわが国のトップ。だが、「好事魔多し」は世の常。事実、自民党内からは「総裁任期3年を蝕む“魔”は総理自身の体の中に潜んでいる」といった声が聞こえてくる。いったいどういうことなのか──。
10月2日の内閣改造では、安倍晋三総理(64)が自画自賛する「全員野球内閣」の新たな布陣も整い、憲政史上初となる超長期政権へ向けた「安倍1強体制」がいよいよ盤石になったかに見える。
だが、安倍総理に近いさる自民党の有力議員は次のように耳打ちするのだ。
「問題は、安倍総理が持病として抱える『潰瘍性大腸炎』の今後の転帰です。物言えば唇寒し、の自民党内ではこれまでこの一件は“最大のタブー”とされてきましたが、実際、潰瘍性大腸炎は死に至る可能性のある病魔。総理の盟友として政権を支えてきた麻生太郎副総理兼財務相(78)も『安倍の病状はかなり悪い。最悪の事態も考えておかなければならない』という趣旨の懸念を周囲に漏らし始めているほどです‥‥」
安倍政権が任期途中で頓座する事態になれば、拉致問題の解決も悲願の憲法改正も、全て水泡に帰してしまう。まさに国家の危機管理に関わる事態が、人知れず進行している可能性を示唆するのだ。 国の難病にも指定されている潰瘍性大腸炎は、自己免疫異常などによって大腸にびらんや潰瘍ができる炎症性疾患で、病変が直腸から結腸全体へと拡大していくのが特徴。主な症状は持続性の下痢と下血と腹痛だが、嘔吐、発熱、貧血、体重減少などの全身症状を伴うことも少なくない。
実は安倍総理自身、07年9月に最初の政権を体調不良で投げ出した際、中学生の時に発症した潰瘍性大腸炎が不調の原因だったことを認めたうえで、この間の闘病の壮絶さを次のようにカミングアウトしているのだ。
〈(編集部注・初めて発症した中学生の時に)激しい腹痛に襲われ、トイレに駆け込んだところ、夥しい量の下血があり、便器が真っ赤に染まったのです。(中略)腸壁が刺激されるたび、三十分に一度くらいの頻度で便意をもよおします。夜もベッドとトイレの往復で、到底熟睡などできません〉(「文藝春秋」08年2月号)
中でも安倍総理を悩ませてきた下血を伴う下痢については、衆参の予算委員会中に何度もトイレに中座する様子をはじめ、街頭での選挙応援中でも額に脂汗をにじませながら近くのトイレに駆け込む姿が、しばしば目撃されてきた。
しかし、トイレの神様はいつもそばにいてくれるとは限らない。例えば各国首脳との重要会談など、一国を代表する宰相として、トイレ中座が難しいケースもある。このような場合、どんな対処法が考えられるのか。大人のオムツ事情に詳しい、ベテランナースの解説。
「重要な会議などが控えている場合、前日あたりから固形物の摂取を控えるのも一つの手です。また、最近は薄手ながら吸収力に優れた大人の紙オムツも次々と開発されています。これをパンツ代わりに穿いておけば、ズボンの外側から紙オムツの使用を悟られることもありませんし、多少の水様性の便なら十分に持ちこたえることができます。臭い漏れが気になる場合は、便臭そのものを消してしまう経口薬もありますから」