それだけではない。現在の「貴乃花の弱み」につけ込む芸能事務所まで出現し、まさに熾烈なバトルが繰り広げられているという。前テレビ関係者が続ける。
「今、貴乃花が頭を悩ませている懸案の一つに、長男で靴職人の花田優一氏に関する問題がある。このところ優一氏は仕事のスタンスがブレてきていて、去年から『俳優に転身したい』と周囲に漏らすようになったのですが、そんな息子を貴乃花は心配でしかたがないようです。そうした弱みにつけ込んで『優一氏を俳優として猛プッシュする』との条件で父子同時契約を提案する事務所まで出てきた。実際のところ優一氏は昨年、景子夫人の口利きで別の事務所に入ったばかりで、すぐに移籍すると義理を欠くことになる。ですが『親バカの貴乃花なら、気持ちが揺らぎかねない』と、もっぱらの話題になっているんです」
しかも「悲劇のヒーロー」である貴乃花がテレビに出るともなれば、視聴率も十分期待できるだけに、ギャラの面でもトップクラスの提示をするという見方が多い。テレビ局のスタッフが実情を告白する。
「貴乃花が1時間番組に出たら、ギャラ150万円が最低ラインですね。現役ならまだしも、元スポーツ選手としては別格です。また、テレビよりニーズは多くないものの、CMでも1クール2000万円は超えるはず。今後、芸能人としてコンスタントにテレビに出れば、年収3億円は堅いでしょう」
今後、テレビ出演ともなれば高収入が約束されている貴乃花だが、それ以上にワリのいいビジネスが「講演会」だという。講師派遣会社関係者が語る。
「貴乃花が講演会を開けば、ギャラは90分300万円以上となります。今年亡くなった星野仙一氏が同額、超高額の講演料を取るとして知られる橋下徹氏でも200万円ですから、いかに破格なのかは一目瞭然ですね。特に貴乃花は、ふだんは寡黙なイメージが強いだけに、参加者だけにまとまった考えを語る講演会に大きな値打ちが生まれるんです。ギャラが300万円でも『プロフェッショナル論』や『育成論』『相撲道と日本の心』といったテーマでひっきりなしに講演依頼があるのは間違いない。超人気講師になるのは確実です」
加えて、
「収録時間の長いテレビとは違い、講演は開演直前に現場に来て、しゃべればそれで終わり。ギャラが高いうえに負担も少なく、本人としてはこれ以上ないオイシイ仕事だと思いますよ」(講師派遣会社関係者)
これには、さすがに貴乃花の心も揺らぐかもしれない。