広島東洋カープの快進撃がとどまるところを知らない。今季はついにリーグ3連覇を成し遂げた。
ここ数年で菊池涼介(28)や丸佳浩(29)、鈴木誠也(24)らが日本を代表するプレーヤーに成長したことは非常に大きい。しかしその前提となる能力ある選手のスカウティングや、スター選手をとどめておくことができるだけの資金力、選手と一丸になって勝利を喜ぶ大勢のファンの獲得まで、強いチームにはさまざまな要素が求められるものだ。広島は現状、それらが全てうまくかみ合っている状態だと言えよう。
自身も熱狂的な鯉党である作家・迫勝則氏は、近著の「カープを蘇らせた男 球団オーナーのどえらい着想力」(宝島社)で、専門の「マーケティング論」の観点から近年の広島の強さの“源流”にアプローチを試みている。
「カープの球団経営は、マツダスタジアムの運営にしても、グッズの開発にしても、型破りでどこか普通ではない戦略に満ちあふれています。これは、唯一の市民球団であり、親会社の顔色をうかがう必要がまったくないカープだからこそできたことだと思います」
チーム作りにカネがかかることは明白だが、かつてはドル箱だった“テレビ放映権料”をアテにできなくなったこのご時世、グッズ販売や入場料収入が球団運営の要となる。広島はその点に早くから着目し、他球団とは違う「脱常識メソッド」を行ってきたのだ。
具体的に語られる、目からうろこの球団経営術の全貌は、週刊アサヒ芸能11月8日号で詳細にレポートされている。