嵐・相葉雅紀が主演を務める金曜ナイトドラマ「僕とシッポと神楽坂」(テレビ朝日系)の低視聴率に関係者が頭を抱えている。
同ドラマは初回6.6%の平均視聴率を記録。だが、回を重ねるごとに5.4%、4.9%、4.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と右肩下がりが続いている。
「相葉は09年10月クールに同じ枠の『マイガール』で連続ドラマ初主演して、最高視聴率10.1%を記録。11年2月クールの『バーテンダー』に主演して最高視聴率11.7%、平均10.03%の2ケタ視聴率をマークしています。事務所の先輩、TOKIOの松岡昌宏が主演した4月クールの『家政夫のミタゾノ』第2シリーズが平均6.7%ですから、相葉がいかに人気者かがわかろうというものです。嵐のメンバーの中、一番好感度が高く、人気のバロメーターであるCM契約本数もダントツに多い相葉が主役で、ドラマの内容も動物と子供が出てきて昨今流行りの医療ものと“鉄板”の要素ぞろいで、余裕しゃくしゃくだったはずなんですが…。まさか昨年4月クールの剛力彩芽主演のドラマ『女囚セブン』(平均視聴率5.5%)より低い数字とは、もう危機的状況ですよ」(芸能ライター)
とはいえ、相葉の事務所であるジャニーズ事務所とテレ朝は蜜月関係が続いており、事務所の稼ぎ頭の嵐に汚点をつけることはできない。10月に視聴率三冠王を日本テレビからもぎとったテレ朝にとって、視聴率の底上げは急務。そこでなりふり構わぬ“テコ入れ”をはかることになった。
「嵐は11月16日からコンサートツアーの日程がくまれていて、仕事後に連日のリハーサルと多忙を極める相葉本人を担ぎ出すのは不可能です。そこで番組出演中のモフモフ犬・ダイキチと三毛猫・オギを動員。11月14日に一緒に2匹と写真が撮れるイベントを六本木のテレ朝1階アトリウムで開催しましたが、参加条件があって、11月9日放送の第5話を観ての感想をメモ書きして持参、会場の特設ポストに投函するというものでした。会場に集まった20組のみが(1組4人まで)のみ撮影OKで、抽選で外れた観客のため、イベントラストにフリー撮影タイムを実施。番組公式サイトでは、撮った写真をSNSで発信し拡散するよう檄を飛ばすなど必至でしたね」(テレビ雑誌記者)
ドラマ収録はすでに終了しているため、次なるテコ入れは他番組とのコラボ。人気番組便乗作戦だ。テレ朝の長寿アニメ番組である「クレヨンしんちゃん」を乗っ取った。相葉とダイキチ出演のショートアニメ「オラとシッポと神楽坂だゾ」を制作。これが、11月23日に放送される。
それにしても、公式グッズもバカ売れ、番組インスタグラムもツイッターもフォロワーがひしめきあう人気ぶりなのに、なぜ爆死?14日に会場で400通以上集まったというドラマの感想が描かれたメモ書きを穴の開くほど見つめる関係者の姿が見えるようだ。
(塩勢知央)