フィギュアスケートの2018GPシリーズ・ロシア大会の男子シングルSPで、羽生結弦選手が新しいルール下で世界最高得点を記録した。その偉業、そして、ケガを抱えながらFSも滑りきって優勝したことに、世界中から大絶賛の声があがっている。
「アメリカのネイサン・チェン選手のコーチ、ラファエル・アルトゥニアンは、ロシアのメディアの取材に対して『羽生は人智を超えた、天から遣わされた特別な存在だ』とコメントしました。ロシアの振付師であり02年ソルトレイクシティオリンピックのアイスダンスで銀メダルを取ったイリヤ・アベルブフは、羽生のSPを『エイリアンレベルの滑り』だと賞賛しました。リンクのそばで観覧していたタチアナ・タラソワコーチは、SPでももちろん大絶賛していましたが、ケガをおして滑ったFSの際には『自分が解説をするのを忘れていたし、とてつもない喜びを感じた』とコメントしていました。さらに『未来を切り開く人を愛している』と絶賛。右脚に負担がかからないように、これまでの演技構成と全く違う構成をぶっつけ本番で滑り、成功したことについても『スケーターが頭脳を駆使するというのは一番肝要』と褒めちぎっていました。タラソワコーチは羽生選手を抱きしめて、よく頑張ったと労いの言葉をかけたそうですが、そのシーンの写真を自身のインスタにアップし、羽生選手にゆっくり休みなさいと呼びかけていました」(スポーツライター)
日本でも佐野稔氏が「羽生選手のことをケガが多いと思う人がいるかもしれないが、それだけものすごくギリギリのところで練習しているからこそ。その成果が本番で出て、魅了し続けているのだ。自分自身を追い込んで練習している証だ」と語っている。
さんざん「すごい」と言われてきた羽生選手だが、それ以上に「スゴい」ようだ。
(芝公子)