人気番組「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)のやらせ問題で揺れる日本テレビだが、同局の朝の情報番組「スッキリ」が“意地”を見せている。
「11月27日に元貴乃花親方が緊急生出演し、河野景子との離婚について説明しました。視聴率は、前日比で0.9%、前4週平均では1.2%アップしたそうですが、12月4日の放送では、前日に窃盗罪で懲役1年保護観察付き執行猶予4年を言い渡された、女子マラソン元日本代表の原裕美子被告が生出演しました。判決を前に“窃盗症”という一種の病気であるということを明かしていた原被告ですが、番組では『窃盗症という問題について考えていく社会的意義があると考えて番組にお越しいただいた』と説明していました」(テレビ誌ライター)
番組MCの加藤浩次が生放送出演を決意した理由を問われると、原被告は「絶対に許されるべきことではないことをした」としながらも「社会の中でのけじめ、償いというものは私の中でできていませんし。こうして番組に出させていただくことで様々なご批判が出るということも覚悟はしています」と胸中を明かした。
「先日の貴乃花親方に続いて、渦中の人を独占的に生出演させている『スッキリ』ですが、もはや、インタビュアーとしての加藤浩次の信頼度の高さによる、キャスティングと言えるでしょう。それを確かなものにしたのが今年8月の日本ボクシング連盟前会長・山根明氏とのやりとり。視聴者が聞きたいことを一つずつ、山根氏に確認を取るように聞き出し、賞賛を集めました。局内での評価もうなぎ登りのようです。一般企業の社長から話を引き出す『がっちりマンデー!!』(TBS系)での経験も手伝い、いまやテレビ界でもトップクラスのインタビュアーと言っていいのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
06年4月に放送を開始した「スッキリ」も、今年で12年目。お笑い界の“狂犬”と呼ばれた男、いまだその“牙”は衰えていないのかも知れない。