反対に「西の女帝」を味方につければ、関西テレビ界では怖いものなし。
「一度好感を持ってもらえれば、ゲストとして何度も番組に呼んでくれて仕事も増えます。お土産に熱々のコロッケを楽屋に差し入れたりもしてくれるので、うれしくない人はいない。本当のお気に入りになれば、大平サブロー(62)、高田純次(71)、キングコング・梶原雄太(38)のように、番組共演者に召し上げることもあります」(芸能デスク)
目下、関西では上沼を脅かすような存在は皆無だとか。関西在住の放送作家の吉村智樹氏が説明する。
「今や関西ローカルのバラエティーは、大物芸人がこぞって里帰りする現象が起きています。さんまさん、ダウンタウン、東野幸治、千原ジュニアなど東京の番組で司会を務める全国区の芸人が番組を持っています。大阪でしか見られない人気芸人といえば、月亭八方の息子・八光くらいでしょう。元局アナで番組進行のうまい人はいますが、故・やしきたかじんさんのような関西ローカルスターは出てきていませんね」
関西のテレビ界で幅を利かせる「ポスト女帝」の一番手は誰なのか。
「ハイヒール・リンゴさん(57)は報道番組も仕切るこわもて司会ぶり。なるみさん(46)もナイナイ岡村君をワキに置いて司会を張るポスト上沼の一人です。他に大阪の主婦層に人気なのが海原やすよともこの姉妹。日曜午後の町歩き番組『やすとものどこいこ!?』(テレビ大阪)で紹介された商品は、店頭から売り切れになるほどの影響力があります」(吉村氏)
とはいえ、まだまだ関西テレビ界は上沼1強の太平の世が続くという。
「そもそも武智は上沼さんを『売れるために審査員』とも罵倒しているが、M-1審査員は松本人志(55)から直々に依頼され、やむなく引き受けただけ。そもそも上沼さんは東京進出など毛頭考えてませんわ」(芸能デスク)
「終身女帝」を脅かす大物は当面、現れそうもない。