事件

カルロス・ゴーンを待ち受ける刑務所「過酷労働10年」(3)運動時間にケンカを売られ…

 喜連川刑務所にはその他にも、せんべいの海苔を巻く作業やケーキ用のろうそく作り、シンクの組み立て、パチンコ機器の解体など、さまざまな労働作業がある。

「いちばんキツいと敬遠されているのがネジの検品。ルーペをつけて、膨大なネジの中から不良品を探すのですが、本当に見るだけだから、退屈で‥‥。かといって、サボって不良品の見逃しが続くと刑務官に目をつけられて別室に連行されます。そこから『調査』と呼ばれる取り調べの段階にいくと、たいてい懲罰室行き。ペナルティが上乗せされて、面会回数や差し入れ内容などで大きな制限を受けることになるんです」(A氏)

 ゴーン容疑者が刑務所に入ったら、過酷労働の他にも人間関係に苦労することになりそうだ。

「ピンサロや居酒屋などで使うようなおしぼりを畳んで袋詰めにする工場や洗濯工場は若いイケイケの受刑者が多いので、配属されたらイジメにあいそう。刑務所では多少バカでもキビキビ動くヤツがエリートと呼ばれ、彼らもエリート意識が高い。カリスマ経営者然としてシャバの時みたいにふんぞり返っていたら、ポンコツ扱いされたり、殴られるかもしれませんよ。やっぱり犯罪者なので、何にキレるのか、予想できないんです」(C氏)

 11月1日には、喜連川刑務所において、20代男性受刑者が、40代男性受刑者の言動に腹を立てて顔を殴ってケガを負わせ、書類送検される事件も起きていた。

 そんな環境下で、ゴーン容疑者には重い“有名税”が課されそうだ。井川氏はこう明かす。

「図書工場の連中とは人間関係は良好でしたが、運動の時間は他の受刑者とも一緒。そうすると、接触したがってやたらと近づいてくるんです。刑務所の中で人間関係を広げても得することは何もありませんが、あまりムゲにすると報復されるかもしれないし、ケンカしたら両成敗で懲罰になるので、腹が立っても耐えるしかありません」

 刑務所では受刑者だけではなく、「オヤジ」と呼ばれる刑務官にも苦労させられることが多かったという。

「人格者もいますが、めちゃくちゃクセのある刑務官もいます。部屋にいる時に壁に背中をつけたらダメだとか、歯を磨いている時に空いているほうの指を伸ばしていないとどなられることも。受刑者は反抗できないから、理不尽でもひたすら我慢するしかないのです」(井川氏)

 約14万人の従業員を意のままに動かしていた元カリスマは、はたして耐えられるか‥‥。

カテゴリー: 事件   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
5
巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」