朝の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)でコメンテーターを務める社会学者の古市憲寿氏。
歯に衣着せぬ毒舌で“空気を読まないキャラ”として、いまやバラエティ番組でも引っ張りだことなっているが、このところ、彼が書いた小説までもが脚光を浴びている。
今年の夏、自身初の小説となる「平成くん、さようなら」を「文學界」に発表するや、みごとに第160回の芥川賞候補となったのだ。今後、“芥川賞作家”の肩書が加わるかもしれない古市氏だが、テレビ業界の反応は冷ややかなようだ。そんな彼について「候補に入ったこと自体は立派なことですが彼に『芥川賞落ちて!』と祈っている人間は少なくありませんよ」と話すのはキー局スタッフだ。
意外や芥川賞の落選を祈られているという古市氏。よほどスタッフたちから嫌われているのかと思いきや、決して、そうした理由ではないようだ。
「正直言って、テレビ的な都合で考えたら“芥川賞作家”の肩書は邪魔なんです。現在、彼がバラエティ番組でも使い勝手が抜群なのは、コメントがおもしろい割に“軽く扱える”ところ。もし芥川賞を取ってしまえば、これまでのような扱いができなくなってテレビ業界的にはマイナスなんです」(前出・キー局スタッフ)
芥川賞の選考会は1月16日である。
(白川健一)