1月22日スタートのドラマ「後妻業」(フジテレビ系)で、資産家老人に遺産相続目的の結婚詐欺をはたらく武内小夜子役で主演を務める木村佳乃と共演している木村多江。木村佳乃扮する小夜子にターゲットにされた男性の娘の中瀬朋美役だが、その木村多江は演技力に定評があり、1月4日放送の「チコちゃんに叱られる」(NHK)で、何と家の部屋の中などにたまる「ホコリ」を熱演したことが絶賛されているという。
昨年の流行語大賞にもノミネートされた「ボーっと生きてんじゃねーよ!」が口癖の好奇心旺盛で何でも知っている5歳児の人気キャラクター「チコちゃん」が司会を務め、日常の素朴な疑問を解き明かしていくこの番組で、この日に扱われたのは「何でほこりは灰色なの?」という疑問。その答えは「いろんな色の絵の具を混ぜると灰色になるのと同じ原理で、ほこりはさまざまな色の繊維クズ等でできているため灰色に見える」というのだが、これをもっとわかいやすく説明するために、木村が「ホコリ」に扮し一人芝居を演じたのだ。
木村は灰色の衣装を着て登場。家に住む人間の家族が落とした繊維クズなどから自分が生まれ、家族の健康を思いやり、みずからサイクロン式掃除機に吸い込まれて捨てられるまでをエキサイティングに演じた。
「木村が『チコちゃんに~』で人間以外を演じたのはこれで2度目。昨年9月7日放送回ではメスの『蚊』を演じ、この時の演技も大反響となりました。そして今回は人間でも生物でもない『ホコリ』を演じ、ネット上では称賛の声が続出しているようですね」(テレビ誌ライター)
いくつかネットの声を拾ってみると「木村多江、年末の大掃除で命を終えるほこりを熱演。すごい迫真の演技」「木村さんのほこり、名演技だったな。明日から掃除するのがツライ」「蚊の一生もよかったけどほこりの告白はもっとよかった。今度は何を演じてくれるか今から楽しみ」といった具合。中には、「自分は家族の分身だが、家族の健康のために消えたほうがいいと掃除機に吸い込まれていく、ほこり役の木村さんの薄幸さに心が痛む」という長めのコメントもあった。
とはいえ、この起用法には、「木村多江のムダ使い」との声もあるようだが、実は、木村はもともと「電信柱にアテレコしたりする」と自身の“妄想力”を公言してもいた。
「17年10月5日放送の朝の情報番組『PON!』(日本テレビ系)では、番組が用意した盆栽を手にしながら『右枝くん』『左枝くん』などと即興アテレコを披露。『疲れすぎるとこうしたアテレコをする』と弁解していましたね。感情移入できる『ホコリ』を演じられるのは、日常生活で磨いた妄想力が深く関係しているんじゃないでしょうか」(前出・テレビ誌記者)
そうしたことでも培われた演技力を「後妻業」でも存分に発揮してほしいところだ。