昨年は流行語にも取り上げられた「なおみ節」。シャイなコメントは日本のみならず世界中から注目されているが、【9】はたして日本語力はどの程度?
「確かに、日本語を書いているところは見たことがない。それでも、日本語を話すのはそれほど下手ではない。会見で日本語でのインタビューを断ることもあるが、テレビ局が無理に日本語をしゃべらせようとしているだけで、本人は間違って伝わることを気にしている」(専門誌記者)
とはいえ、大の苦手なのがスピーチだという。
「昨年3月、BNPパリバオープンでツアー初優勝をした際、試合後に舞い上がり、“史上最悪”のスピーチをしてしまった。その反省もあり、全豪優勝後、タオルをかぶって、用意していたスピーチのためのメモを読んでいた。でも、メモの内容を忘れたと明かし、観客の笑いを誘った」(スポーツ紙デスク)
スピーチが不得手なところも日本人っぽいと言えよう。
「彼女は日本のメディアから取材を受ける際、時間に余裕があれば『日本語で質問して』と要請しています。わずかな機会でも日本語の学習に充てようとする積極的な姿勢は見上げたものだと思います」(塚越氏)
【10】20年の東京五輪を控え、気になる米日の二重国籍問題だが、
「すでに、大坂は国別代表戦のフェドカップで日本から出場しており、ルール上でも今から米国を選択することはありえません」(スポーツ紙デスク)
5月に全仏、7月に全英と、期待は前のめりだ。
「過去に四大大会で優勝した選手でもランキング1位になれなかった選手は山ほどいます。その点、四大大会優勝とランク1位をいきなり達成した大坂選手は実力だけでなく、運も持っている。5月の全仏のクレーコートには苦戦するかもしれませんが、当面はトップを維持する戦いになります」(塚越氏)
かつて通算377週ランク1位の座を死守した絶対女王シュテフィ・グラフ以来、31年ぶり年間グランドスラムも大坂の視野に入っている。