2月3日にドラマ「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)の第5話が放送され、視聴率10.4%をマーク。前週の第4話ではシリーズで初めてのひとケタ台に落ち込んでいたが、すぐさま二桁台へのカムバックを果たした。同ドラマの視聴率は10.2%、10.6%、11.0%、9.3%、10.4%と推移しているが、この数字についてテレビ誌のライターが分析する。
「最近のドラマでは序盤では好調を維持しても、いったん数字が落ち始めると右肩下がりで視聴率が低迷し、最終回で爆死という例が少なくありません。それに対して『3年A組』では第4話で数字を落とすも翌週にはすぐ復活。他の4回ではいずれも10%台で安定しており、この数字が基礎視聴率になっていると言えそうです」
そんな「3年A組」のファンからは、2020年末での活動休止を発表した嵐に対して、感謝の声も出ているという。だが、その嵐と言えば、第4話が放送された1月27日に緊急記者会見を実施。その会見映像が裏番組の「Mr.サンデー」(フジテレビ系)で放送されたことで、視聴率を奪われる元凶となったはずだ。
「嵐に限らず、何かしらの大ニュースがあれば、視聴率に影響が出るのは避けられません。ただ、『3年A組』の場合、第4話で離れたはずの視聴者が、第5話ではふたたび戻ってきた形になりました。商売の世界では、いったん離れた顧客があらためて戻ってきた場合、離反以前よりも店への顧客ロイヤルティ(愛着心)が強まると言われています。つまり『3年A組』は強力なファンを増やした形となり、そのきっかけとなった嵐は“雨降って地固まる”で言う雨の役割を果たしてくれたと言えそうです」(週刊誌記者)
世の中、何が幸いするかわからない。
(金田麻有)