2月6日に放映された、北川景子主演「家売るオンナの逆襲」(日本テレビ系)の第5話は11.5%で、3話から下降ぎみだった視聴率が上昇した。同回のテーマは、容姿はもちろん、家探しにも外観の美しさを第一に求めるという婚約中カップルの家探しを手伝うというもの。
ゲスト出演者として、昔から“ブス&ドジ”とヤユされていたという田部竜司(柄本時生)と、化粧を落とすと別人になる彼女役の元KARAの知英が好演。サンチーこと三軒屋万智(北川景子)は、“ギャップ萌え”という新たな切り口で家を売ることに成功するが、ここで田部と万智が小学生の同級生だったことが判明。加えて、意外にも小学生時代には、「おもしろくてクラスの人気者だった」という万智の気になる過去にも切り込んだ回となった。
さらに、初回よりの伏線だった、謎だらけの留守堂謙治(松田翔太)の正体もようやく判明。田部(柄本)と万智(北川)を加えた3人が実は小学生時代のクラスメイトだったのだ。留守堂は田部(柄本)にも勝る“ブス&ドジ”ランク1位で、ドジ助と呼ばれていて整形し名前まで変えていたという驚きの展開だった。そして留守堂は万智に面と向かって、「あの時と同じ気持ちで、ボクは今もあなたを愛しています」という大告白までしてみせた。初回からの様々な伏線が一気に回収。視聴者からも、ネット上で〈今回はいろいろなものが詰まった、面白さ一番の回だった〉〈早く続きが見たい~〉などの声があがり、評判は上々。ドラマライターが解説する。
「特に万智のことをずっと想い続けていた留守堂に《ええー!留守堂一途やな…》《ドジ助かっこよすぎか》と絶賛する意見が見られました。また、万智と留守堂の小学生時代に、プールで溺れた留守堂に人工呼吸をしたのが万智だったという展開には、《うらやましいぞ!》というかなり気持ちが入りすぎた感のある意見も。さらに万智への恋心を捨て切れない後輩・庭野(工藤阿須加)や、留守堂(松田)に親しみ以上の想いを寄せている足立(千葉雄大)など、イケメン好きの女性にとっては、かなり“キュン萌え”を感じさせる配役も効果を見せていましたね。一方で、万智とダンナ役の屋代(仲村トオル)の今ひとつかみ合わず、つい笑いを誘う夫婦の会話シーンも、『逆襲』を盛り上げている要因のひとつでしょう。前作を通して決して“笑わない女”という設定の万智が、夫でもあり、職場では課長の屋代にだけは、懇願されて笑顔を見せるという大解禁シーンもあり、《課長ばっかりずるい!》といった声があがるなど、興奮冷めやらぬ男性視聴者も多かったみたいですね。女性も含め幅広い層の視聴者をガッチリつかめたのが、連ドラ前半戦で、視聴率2ケタキープを維持できた勝因のひとつではないでしょう」
第6話より、万智と留守堂がコンビを組んで家を売るという新展開が始まるという。留守堂の存在が気になって仕方のない屋代との三角関係も含め、いよいよ後半戦でどんな“逆襲”ぶりを見せてくれるのか興味深い。
(島花鈴)