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藤田菜七子を覚醒させた武豊の「戦訓」(4)3番人気以内の連対率が上昇

 3月1日から女性騎手の負担制限が変更され、「永久2キロ減」(100勝までは3キロ減)の特典が始まる。3月は中京、4月は福島と3場開催が続くだけに、ローカル・リーディングの座も夢ではなさそうだ。

 週刊アサヒ芸能連載でおなじみの伊吹雅也氏が解説する。

「ローカル開催においてリーディング騎手の勝利数は『1日1勝』が相場です。最近の菜七子騎手は、ローカルで1日あたり7鞍前後を確保できています。つまり、勝率が15%弱なら『1日1勝』を達成できる計算になります。楽な数字ではありませんが、昨年の3回福島は勝率14.7%(34戦5勝)でしたので、騎乗馬に恵まれればチャンスは十分あるでしょう」

 4月6日から始まる福島開催が、がぜん楽しみになってくるが、精神面の成長も大きいようだ。

「18年8月を境に変わった点の一つは、上位人気馬に騎乗した際の安定感。単勝3番人気以内の成績を見ると、18年7月以前の連対率が29.8%、18年8月以降は50.0%となっています」(伊吹氏)

 単複だけが過剰に売れてしまう傾向の中、立派な数字である。菜七子自身も、最近のインタビューで、

「1番人気でもふだんどおりに乗れるようになってきた」

 と話しているだけに、より楽しみだ。

 ちなみに武は「女性2キロ減」の施行が発表された際、「シニアルールはないの?」と絶妙な切り返しで、集まった報道陣の笑いを誘ったが、軽量で騎乗した時のレジェンドたちの活躍ぶりもまた半端ない。

 蛯名が52キロで騎乗した直近10回を見ると、馬券に3回絡み、それぞれ5、8、9番人気だった。

 伊吹氏が「もっと派手です」と話すのは、横山典の52キロ騎乗時での成績だ。

「昨年8月から今年の2月17日終了時点で〈2 1 1 4〉。勝利した1月12日、中山10R『初春S』のモアニケアラの単勝は115.8倍で、3連単で100万馬券を演出しました」

 また、伊吹氏によると、レジェンドたちは「誕生日前後に大暴れする」傾向も見受けられるという。

「3月15日生まれの武騎手は、昨年も阪急杯をダイアナヘイローで制して流れに乗り、チューリップ賞はマウレアで2着、翌日の弥生賞でもジャンダルムで3着と馬券内を確保。3月は計44鞍騎乗して9勝、3着以内が22回と、複勝率5割をキープしています」

 18年度の複勝率が3割9分だけに3月の好調ぶりがわかるが、3月19日生まれの蛯名もまた、好成績を残している。

「昨年の誕生日前後の週で10回馬券に絡み、7回が5番人気以下の馬でした。3月24日の『日経賞』では、7番人気のチェスナットコートで2着しています」

「永久2キロ減」のスタートで菜七子の覚醒はますます進みそうだが、それを支えるレジェンド騎手たちからも目が離せそうにい。

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