開幕スタートダッシュに成功した新生・原ジャイアンツだが、何やらベテランの動向がキナくさい。
捕手復帰を直訴した阿部慎之助は、いまだに公式戦でマスクを被れないまま、代打要員に甘んじている。打率は4割超と好調を持続しているが、あれだけ捕手を併用しながら阿部の起用は見送っていることを考えると、原監督も起用に苦慮していることは推して知るべしだろう。
「阿部は“次期監督候補”とも言われますが、スキャンダル続きで叩けばホコリが出るイメージのため、球団も原監督もよしとしていないんです」(巨人番記者)
阿部は選手間での求心力にも疑問符が浮かぶ。チームメイトが距離を取りたがっているというのだ。
「今季、阿部が考案した得点後の『丸ポーズ』が浸透していますが、当の丸佳浩本人がかなり嫌がっています。他の選手も『バカじゃねえの?』と文句タラタラで従っているらしい」(スポーツ紙デスク)
一方、昨季に前年最下位から2位に躍進した余勢を駆って今季も貯金生活をキープするヤクルト。一番の好材料は、若武者・村上宗隆(19)のブレイクだ。
「チームトップの本塁打数を誇り、下位打線で脅威を見せつける将来の主軸候補。ですが、その素顔は一言でいうと“クソ生意気”です。昨年招集された侍ジャパンで、巨人の岡本から『オレってバカだろ?』と振られて『はい、バカです!』と即答してブチ切れさせたり、イタズラで“カンチョー”されたコーチすらいる。極めつきは、ノック中に宮本慎也ヘッドコーチ(48)を思い切りにらみつけてくるんだそうです」(ヤクルト番記者)
若い才能だけに、活躍が増長を招くことにならなければいいのだが──。
パ・リーグに目を向けると、今季、12球団で唯一戦力補強を行わなかった、ソフトバンクが開幕から貯金生活を邁進し悠々首位キープ、地力の強さに他球団も舌を巻いている。
「綻びがあるとすれば、ますます工藤公康監督(56)の“独裁”が進んでいることでしょうか。メディア相手には選手を立てるコメントをする監督ですが、ベンチ裏では容赦ない叱責を浴びせることで有名。通算224勝の名投手に怒られるとそこまでの実績がない現役投手は何も言い返せず、野手は野手で『オレはバッターのことはわからないけど、ピッチャー目線で言うとさあ!』と論破されるそうです。選手との間にもある種の緊張状態が常に走っていますが、工藤監督自身『俺は誰にも好かれようと思ってないから、誰に何を言われても、何を書かれてもまったく気にしない。結果を出してるから、そんな筋合いもまったくない』と語り、唯我独尊が止まりません」(前出・スポーツ紙デスク)
5月14日発売の週刊アサヒ芸能5月23日号では、このほかにもセパ各球団で起きている不穏な状況を詳報している。