今や視聴率争いで熾烈な競争を繰り広げている日本テレビとテレビ朝日。その派閥事情も絶妙な均衡状態が続いているかに思えたが、ここにきて大きな異変の前兆が見て取れるのだ。
日本テレビといえば、水ト麻美アナ(32)が中心となっている食事会のメンバーを中心にした「水ト会」が有名。だが、ジャニーズ事務所所属の「関ジャニ∞」の横山裕との交際が報じられるなど、タレント然とした生活ぶりに、アンチも少なくなかった。女子アナウオッチャーが語る。
「その筆頭格が後輩の久野静香アナ(30)だった。実際、18年に初共演するまで、二人の共演はNGで、それがもとで不仲説が流れたのは事実。もともと久野アナも水ト会のメンバーでしたが、その後、会を脱退し、後輩のアナウンサーを引き連れて久野会を設立。あげくには、先輩で人望の厚い小熊美香(33)も呼び込んで、水ト会と並ぶ派閥に成長していったんです」
両者の緊張関係はしばらく続いていたが、ここにきて水ト会に異変が起きた。水トアナと番頭役の徳島えりかアナ(30)を除くメンバーが久野会に合流。一本化を果たしたというのだ。日テレ関係者が明かす。
「水ト会は当然ながら水トアナが飲み会を企画するのがほとんどでしたが、彼女が『スッキリ』担当になってから飲み会が激減。しかも徳島アナとばかりつるむようになって事実上解散してしまった。日テレ内部では、水トアナがフリーになる前に身辺を整理しているとの声もあって、かつてのような後輩教育も久野アナに任せるようになり、今や久野一強の状況です」
対するテレビ朝日は、女子アナながら冠番組を持つ大下容子アナ(49)の独立組織「チーム大下」の天下が続いている。スポーツ紙芸能担当デスクが語る。
「もともと、大下アナは他の同僚アナとは一線を画して現在の地位を築いた孤高の存在です。なので、派閥とは無縁でしたが、40代に入ってからは新人アナの教育係を担当。さらには、テレ朝のアナウンススクールの講師としても手腕を発揮した。新人アナは全て大下アナに頭が上がりません。そのため、20代のアナウンサーから恐れられるほどです」
しかも、16年末に先輩の加藤泰平アナとの不倫が発覚した田中萌アナ(27)は謹慎中に大下アナに電話の応対から再度仕込まれ、今では立派な「チーム大下」の構成員として復活を果たした。テレ朝関係者の話。
「田中アナの評判は、復帰以降はうなぎ登り。彼女を更生させたお局アナとして、もはや大下アナに敵はいませんよ」
さらには、小川彩佳や宇賀なつみのフリー転身も「チーム大下」にとっては追い風となった。テレ朝関係者が続けて明かすには、
「二人は、武内絵美アナ(42)率いる『武内派』の主要メンバーでしたが、フリーになった。もはや武内派はほぼ活動停止状態に陥っています。またベテランの下平さやかアナ(46)が中心となっている『下平派』も夫の長野久義が広島に単身赴任をしていて、ほとんど派閥として機能していないともっぱら。もしかすると、田中アナが大下アナの後ろ盾で再びエース候補の座に躍り出るかも」
日テレとテレ朝の美女アナ事情は、どうやら二人の女帝が、今後の浮沈を決めることになりそうだ。