元KAT-TUNの田口淳之介容疑者が5月22日に薬物所持の現行犯で逮捕されてから1週間が経ち、事件報道も落ち着きを見せている中、日本全国の音楽業界関係者からは悲鳴があがっているという。田口容疑者が今夏に予定していたツアーがどうなるのかいまだに不明だというのだ。
7月5日にスタート予定だった「田口淳之介 TOUR2019 COSMOS CITY」は、全国17カ所で21公演。北は札幌から南は熊本までを回る、なかなか大掛かりなものだ。すでにチケットのファンクラブ先行は完売しており、逮捕3日前の5月19日には一般発売もスタート。会場は数百人規模のライブハウスばかりとはいえ、田口容疑者の根強い人気を感じさせるツアーとなったはずだった。
そのツアーについて音楽ライターが指摘する。
「今回のような不祥事では通常、所属事務所がツアーの中止を発表するもの。ところが田口自身が事務所の社長であり、恋人の小嶺麗奈容疑者が役員を務めていたことから、ツアー中止を決断すべき人物が不在という可能性が高いのです。しかも田口の公式サイトは逮捕の数時間後に閉鎖されましたし、5月29日現在、チケット販売サイトでも明確に“ツアー中止”を発表しているところは確認できません。そのためファンの間でも『購入済みのチケットはどうなるのか!?』と騒ぎになっていますし、何よりライブ会場のほうでも田口のライブをどう扱えばいいのか、頭を抱えている状況です」
アーティストのツアーでは所属事務所が各地のプロモーターと契約し、その各プロモーターが会場を押さえる形が一般的。今回の田口容疑者逮捕を巡って一部の有力プロモーターでは、ツアー中止をライブハウス側に伝達しており、すでにライブの告知を削除した会場もある。その一方で地方の小規模なプロモーターでは「所属事務所と連絡が取れない!」としてパニックになっているところもあるようで、現在も田口容疑者のライブ予定を掲載しているライブハウスも少なくないのが現状だ。
「ライブハウスとしては1日でも早く田口のライブ中止を確定し、空いた日程を埋めたいはず。田口が逮捕された状況を鑑みればライブ中止を自主的に判断してもよさそうなものですが、チケットが販売済みのことから勝手な判断はできないと身動きの取れないところもあるでしょう。田口サイドも公式サイトを閉鎖する前に、せめて〈〈ツアーは中止します〉〉と告知するべきでした」(前出・音楽ライター)
弁護士との接見時に田口容疑者は「ツアーは中止します」と明言すべきではないだろうか。
(金田麻有)