タレントはイメージが大事。ひとたび好印象キャラを得られれば、楽して稼げるわ、CMのオファーはいくらでも来る勢い。翻って嵐の櫻井翔はどんなイメージか?慶応幼稚舎からエスカレーター式に慶応義塾中・高・大学を卒業。芸能活動を続けながら名門私立をストレートで卒業したのだから、「マジメな努力家」とはいえるだろう。元高級官僚の父を持つなど一流感も申し分ない。優等生のお坊ちゃまイメージに異を唱えるものは少ないはずだ。なるほど、「小中高生が勉強を教えてほしい芸能人」3連覇だけのことはある。
そんな中、6月13日放送の「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系)で、櫻井はスタッフが抱くイメージとのギャップに違和感を覚えたようだ。
それは、〈密告!このテレビ業界人変なんです〉という企画でのこと。出演者が遭遇したかなり風変わりな業界人を紹介するという企画だが、櫻井は、楽屋に置かれた雑誌を選ぶスタッフへの不満を指摘した。
嵐での撮影では、各人の趣味に合わせた雑誌を用意しており、釣り好きの大野智には釣り雑誌、ゲーム三昧の二宮和也にはゲーム雑誌、ファッションに一家言持つ相葉雅紀、松本潤にはファッション雑誌が用意されているという。ところが、櫻井単独の場合だと、お堅い雑誌が勢ぞろいするという。
「『財界』とか『Newsweek』、『COURRiER Japon』とか。1番ポップで『Pen』」だったとボヤいてみせた。
「news zero」(日本テレビ系)のニュースキャスターを13年も続けていること、オリンピックキャスターや選挙特番などでMCをこなす知性派で、「各新聞にきっちり目を通す日課」が知れ渡っていることが理由なのだろう。「だいぶイメージが固まってるんでしょうね」と、あきらめ顔の櫻井に、「『夜会』の時は『ミリタリーマガジン』とか置いてないの?」と有吉弘行がツッコんだ。有吉は同番組で迷彩柄好きの櫻井を散々イジってきたからだ。
ジャニーズウオッチャーが説明する。
「櫻井にこれといった趣味がないのが原因かも。作曲、ピアノ、インラインスケート、スキーと特技は多いが、趣味は『スノードーム』の収集くらい。大野と釣りをしたこともあるし、二宮以上にゲームにハマったこともあるが、趣味と言えるほどではない。櫻井がボヤいた楽屋に置かれていた雑誌は、彼がインタビューしたり、ニュースを伝える時の参考になるようにとスタッフが用意してくれたのだろう。櫻井のためを思えばこその選択で、文句をつけると罰が当たりそうな気もしてきますよ」
ともあれ、本人が自覚しているよりは、はるかに「堅物」なキャラが周辺には浸透しているようだ。
(塩勢知央)