歴史が長く、リスナーの反応も濃い。そんな性質のラジオだけにハプニングも少なくない。
まずは、リスナーやマスコミを巻き込んでの騒動となったケースでは、75年の「オールナイトニッポン」で、吉田拓郎(66)が週刊誌の取材を受けた直後、
「週刊誌にウソを書かれる前に自分の口で伝えたい」
と、最初の夫人である四角佳子との離婚を発表。放送を聴いたマスコミは激怒し、放送後にニラみ合いになった。6年後の同番組では、吉田がカゼで欠席した回に、アナウンサーとスタッフが「特別番組・吉田拓郎さんを偲んで」を企画。リスナーから問い合わせが殺到し、報道陣も駆けつけた。
98年、「ロンドンブーツ1号2号のオールナイトニッポン」で、田村淳(39)が放送中に、話の流れで自宅の電話番号をポロリ。案の定、自宅の電話はエンエンと鳴り続けた
84年、「鶴光のオールナイトニッポン」で、生放送中に当時人気絶頂の藤井フミヤ(50)=当時は藤井郁弥=から番組に電話が入ったと連絡があり、急きょスタジオにつなぎ電話出演。ところが、電話をしてきたのは本人ではなくニセモノだった。
08年、「オールナイトニッポン」の特別番組で倖田來未(30)が、「35歳を回るとお母さんの羊水が腐ってくるんですよね」
と発言しネットが炎上。その後、謝罪して自宅謹慎に。
04年、「ヤングタウン土曜日」(毎日放送)でのこと。安倍なつみ(31)が「ヤン土作詞選手権」で自作の詩を発表。しかし、のちにそれが盗作だったことが発覚した。
今年1月の「ヤングタウン土曜日」(毎日放送)で、元「モーニング娘。」の久住小春(20)が出演した際に、
「モーニング娘。は踏み台だった」
という趣旨の発言をし、モデル転向したことについても、
「女性の支持を得たかった。アイドルだとオトコの人に媚びてるみたいで」
と言いたい放題。モー娘ファンに大きな批判を浴びた。
番組内で芸能人同士が騒動を起こすケースでは、82年、「ビートたけしのオールナイトニッポン」で、泥酔した和田アキ子(62)が突然乱入。放送禁止用語を連発したことが筆頭格の伝説だ。
最近では、11年3月には「水曜JUNK『山里亮太の不毛な議論』」(TBSラジオ)で、南海キャンディーズの山里亮太(35)が放送中に品川祐(40)にイジメを受けていたことを暴露。放送中は名前を伏せたが、ネットなどですぐに特定され、その後、品川がラジオに乱入し、イジメをしたことを否定。しかし、山里が折れなかったため、しぶしぶ認めたという。
ラジオ番組のハプニングは、聴けば聴くほど、「ドラマの宝庫」なのだ。