40代半ばを迎えても色あせない美貌とフェロモンで、不思議な魅力を発散し続ける女優の吉田羊。まるで全盛期がこれから訪れるかのような、当代きっての遅咲き女優の妖しい魅力に迫る──。
昨年には2本の主演を含め、5本の映画に出演したのをはじめ、7月19日開始の「凪のお暇」(TBS系)などドラマ出演もひっきりなしである。当代きっての売れっ子女優となった吉田羊(45)だが、目を引くのがCM出演本数だ。「2018タレントCM起用社数ランキング」(ニホンモニター調べ)では、11社で女性部門の6位にランクインしている。現在も「大塚製薬」や「エスビー食品」「JXTGエネルギー」など、大手ばかり、常にテレビに出てくる売れっ子ぶり。
「CM起用で何よりも肝になるのが好感度です。いくら知名度があっても、好感度が高くなければ需要は望めません。吉田の好感度の高さは、大手事務所に所属して若い頃からゴリ押しされていたわけでもなく、舞台を中心とした地道な活動で実力を磨き、40歳を前にして大輪の花を咲かせたという、歩んできたキャリアによるところも大きいでしょう」(広告代理店関係者)
近年の芸能界では「早咲き」こそ王道路線とされている。深田恭子しかり、長澤まさみしかり、吉岡里帆しかり‥‥。今をときめく人気女優の大半がアイドルやグラドルとしてある程度の実績を積み、それから本格的に女優として売り出されるのが定番のパターンとなっている。
そんな中、吉田は30代半ばにして突如、彗星のごとくメジャーシーンに現れ、一躍ブレイクを果たした。
「きっかけは看護師役で出演した08年のNHK朝ドラ『瞳』です。それ以前から、一部の演劇関係者の間では舞台作品での演技力が高く評価されていたものの、テレビ業界や映画業界ではマイナーな存在だった。それが『瞳』で、西田敏行とアドリブを交えた演技をしたところ、中井貴一の目に留まって、主演ドラマ『風のガーデン』(フジテレビ系)に即起用されました。中井を通じて紹介された脚本家の三谷幸喜も、その才能にホレ込んで自身の舞台作品にキャスティング。これを転機に、映像作品への露出を増やしていきました」(スポーツ紙演劇担当記者)
吉田はその演技力と美貌で大物たちをトリコにし、業界内で注目を集めていった。続く14年放送のフジテレビ系月9ドラマ「HERO」の第2期で、女性検事を熱演し、世間的にも広く知名度を高めていく。
翌15年公開の映画「ビリギャル」(東宝)で「第39回日本アカデミー賞」の優秀助演女優賞を受賞するや、「第40回エランドール賞」では歴代最年長で新人賞を受賞するなど、一気にスターダムを駆け上がった。