きっぷのいいアネゴ肌のイメージで「理想の上司ランキング」では7年連続1位に支持される女優の天海祐希。しかし、主演ドラマが無事に終了した直後に行われた番組打ち上げの宴が、突如、反省会に急変。連ドラ女王のモーレツな怒号が夜通し響いたのだ。
6月下旬、六本木のとあるクラブにでんでん(69)、田中哲司(53)、速水もこみち(34)など、お茶の間でもおなじみの俳優がこぞって顔をそろえた。
女性誌記者が語る。
「この日は、6月20日に放送が終了したドラマ『緊急取調室』第3シーズン(テレビ朝日系)の打ち上げパーティーが行われました。もちろん、主演を務める天海祐希(51)は、その中心で紅一点、輝いていた。セクシーな肩出しのノースリープのワンピース姿で誰よりも早く会場入りし、他の出演者やスタッフを歓待していました」
「キントリ」の愛称で親しまれ、今回でシーズン3を数える人気シリーズで主演の天海はいわば座長格。この日は天海がホストとして、長時間のパーティーで関係者の労をねぎらったという。
「通常の連ドラでは、出演者が勢ぞろいする飲み会は撮影終了後に1回、あるいは放送終了後にもう1回、都合1~2回行われるのが普通です。しかし、独身の天海さんは大の飲み会好きで、自身が主演のドラマでは出演者、スタッフとの飲み会を数回は開催しています。今回のドラマでも計4~5回ほど飲み会が行われたようです。出演者は今年2月に急逝した大杉漣さんからドランクドラゴンの塚地武雅(47)に代わりましたが、売れっ子の役者さんばかりでも、天海チームは毎回全員参加となるようです。血の結束を誇るチームワークのよさがシリーズ好調を下支えしているのは間違いないでしょう。もっとも、天海さんに誘われて断ることのできる人などいないのも確かでしょうけどね」(女性誌記者)
天海の強い影響力を思い知らされるが、もちろん、こうした飲みニケーションは業界では珍しいことではない。
スポーツ紙芸能デスクが語る。
「特に天海の所属事務所では、先輩の唐沢寿明(56)などが顕著ですが、俳優同士やスタッフらと飲みの席で腹を割って意見交換する文化が脈々と根づいている。宝塚時代の男役トップスターだった天海も御多分に漏れず、私生活でも石田ゆり子(49)、米倉涼子(43)などから『男前』と慕われているほどです」
天海と親しい芸能プロ関係者が明かす。
「天海さん自身は、お酒はたしなむ程度、特別に酒豪ということではありません。むしろ、お酌をしたり、食事をしながら共演者やスタッフと親睦を図るのが好きなほうです。石田ゆり子と共演する不定期バラエティー番組『天海祐希・石田ゆり子のスナックあけぼの橋』(フジテレビ系)では、ゲスト相手に酒を飲みトークをするママ役を務めていますが、まさにあれはふだんの宴席での天海さんのまんまの姿です。また、素顔の天海さんは実はモノマネ好きとしても知られている。宴席で興が乗れば、自身が得意とする中森明菜や、黒柳徹子、武田鉄矢などのモノマネを披露し、場を沸かせる意外な一面を見せることもあるんです」
しかし、今回キャッチした宴席は、そうしたなごやかな雰囲気のものではなかった。
テレ朝関係者が打ち明ける。
「実は、今作の初回は今期のドラマナンバーワンとなる15.2%の高視聴率を記録したんです。ところが、その後は徐々に数字を落とし、最終話は13.6%で終わった。この数字は、窪田正孝(30)、本田翼(27)らが出演するフジの月9ドラマ『ラジエーションハウス』最終話の13.8%を0.2%下回るものだったんです。ご存じのとおり、現在のフジは『振り向けばテレビ東京』と嘲笑され、かつての勢いはなく凋落の一途です。中でも、多くの俳優が出演オファーに対して『出たくない』と拒否するなど『最弱フジ』の象徴になっているのが月9ドラマなのです」
にもかかわらず、よりによってその月9に抜かれてしまったことが、女王の大激怒を招いてしまったのだ。