闇営業問題で去就が注目されていた「雨上がり決死隊」の宮迫博之が、所属事務所の吉本興業から契約を解消された。その決定打となったのが半グレグループメンバーとの「ギャラ飲み」写真。もはや退路を断たれた宮迫が、最後に泣きついたのは、裏社会との交遊で引退した島田紳助その人だった。
「(6月)24日、急遽会社に全員が呼び出されました。その時に『全員謹慎です』と告げられました。その時に亮くんが『記者会見をやらせてください。全部自分たちの口で、金額、経緯、事実を伝えさせてください』と声を上げてくれました。ダメだと言われました。その時、吉本興業の岡本社長がそこにいた『弁護士、社員全て出ろ』と。僕たちと岡本社長5人だけになりました。まず最初に岡本社長がおっしゃったのは『お前らテープ回してないやろな』と言われました。『亮、ええよ、お前辞めて1人で会見したらええわ、やってもええけど、そんなら全員、連帯責任でクビにするからな。それでもええんなら記者会見やれ』と言われました。『俺にはお前ら全員クビにする力があるんや』と。全員、何も言えなくなりました」
7月20日の午後3時、ロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)とともに緊急記者会見を開いた「雨上がり決死隊」の宮迫博之(49)は、憔悴しきった様子ながら、古巣の吉本興業を批判。闇営業問題への謝罪と弁明の会見は2時間半に及んだ。
宮迫といえば、闇営業問題でカラテカの入江慎也(42)と並ぶ首謀者の一人と言われていたが、本人は否定。ところが追い打ちをかけるように19日発売の「FRIDAY」で、16年7月に福岡県で発生した7億6000万円金塊強奪事件の主犯格の被告を含む半グレグループとの記念撮影の写真を掲載。その場で「謝礼」として5万~10万円の金銭をもらっていたとの証言まで飛び出したのだ(宮迫本人は記者会見で否定)。お笑い関係者の話。
「しかも撮影した日付が16年の7月27日で、金塊強奪事件が発生した7月8日から19日後のことだった。つまり半グレグループは逃走中に、宮迫との写真を撮影したことになる。さすがに弁解の余地はないでしょう」
これには、吉本側も対応に苦慮。一時は慰留する事務所幹部の声も出たというが、相次ぐ反社会的勢力とのズブズブの蜜月ぶりが露呈すると、一切、擁護の意見は出なかった。結果、契約解消という事実上のクビとなったのだ。芸能ジャーナリストが語る。
「宮迫さんは当初、『FRIDAY』に大規模振り込め詐欺グループの忘年会に参加して100万円のギャラを受け取っていたことを指摘されると、『そんなカネはもらってへんよ』と否定。ところが、結果的に吉本側は宮迫が100万円をもらっていたと認定。当座の謹慎処分を言い渡したやさきに、別のグループとの写真が出たことで、さすがに観念したようだ。業界関係者の間では、宮迫の闇営業は半ば常態化していたこともわかっており、幹部はもとより芸人仲間からも『裏切られた』と総スカン状態になっている。もはや居場所がなかったです」
身から出た錆とも言えるが、宮迫自身は約2カ月に及ぶ「闇営業」のキャンペーン記事が出るたびに事務所関係者から誌面を見せられ、「他にも反社会的勢力との接触があったか?」と再三問われていたが、全て否定。しかし、徐々に疲労困憊し、メンタル的にも不安定な状況が続いていたという。吉本の内情を知る芸能記者が明かす。
「宮迫の謹慎生活は家族も同居しているので、比較的平穏に過ごしているようだが、周囲の関係者は毎日、安否を確認する連絡を取るなど、気が抜けない状態。契約解除の直前には、一時的に雲隠れさせる案も出ていたのです」
そこで浮上したのが、沖縄での隠遁生活だった。芸能記者が続ける。
「宮迫は以前から、オフにはたびたび家族で訪れていた沖縄はいわば思い出の地。ただ、ホテルなどの宿泊では一般客にバレてしまうだけにコテージや別荘などの物件を借りるプランもあった」