闇営業問題を巡り、吉本興業の岡本昭彦社長が5時間半に及ぶ記者会見を実施したのは7月22日。が、詰めかけた報道陣が納得できるような内容には乏しく、多くのお笑いファンはもちろん、吉本所属芸人たちも落胆し、吉本VS所属芸人の問題に変質しての大騒動となっているのは周知のとおりだ。
そんな岡本社長に対して、アメリカンフットボールの関係者やファンから怒りの声があがっているという。なんでも今回の「ぐたぐだ会見」がアメフト界に飛び火しているというのだ。その理由についてスポーツ系ライターがささやく。
「今回の記者会見は各方面から《日大アメフト部の会見に並ぶ最悪レベル》と評されており、またもや日大アメフト部問題が蒸し返されることに関係者は不快な思いを抱いています。それに加えて岡本社長は天理大学アメフト部の出身で、司令塔と呼ばれるクォーターバック(QB)だったことから、日大アメフト部の内田正人前監督との相乗効果で《アメフト出身者にはろくなやつがいない》といったお門違いの悪口まで広まる始末。アメフトに対して根拠のない風当たりが強まっていることにより、関係者からは『なぜよりによってアメフト部出身なんだ』と、岡本社長に対する恨み言も飛び出しています」
記者会見では岡本社長のパワハラ体質を問いただす記者もおり、吉本所属の加藤浩次も「スッキリ」(日本テレビ系)にて「社員に対して恫喝みたいなことを言う人だっていうのをボクも知ってます」と発言。そういった状況に日大アメフト問題を絡め、〈アメフトにはパワハラが蔓延している〉との説を垂れ流すネット民も少なくないようだ。
「アメフト関係者にしてみればパワハラなどとんでもない話で、むしろアメフトは合理性の塊のようなスポーツ。中には新入生に経験を積ませるため、練習中の球拾いといった雑務は上級生が担当するというチームもあるほどです。ただすべてのチームが合理的とも言い切れず、中には古い体育会体質が残っているチームもあるでしょう。しかしそれはあらゆる競技にとっての課題ですし、そもそも岡本社長の性格をアメフト経験と結びつけるのはあまりにも短絡的。だからこそ吉本興業への批判がアメフト批判に発展するのは受け入れがたいし、迷惑な話なのです」(前出・スポーツ系ライター)
そのアメフト界では今、何人かの選手が本場アメリカのプロリーグに挑戦する動きも進んでいる。早いところ明るい話題を提供して、つまらない噂を払拭してもらいたいところだ。
(金田麻有)