いつの間にか中心メンバーに!?
乃木坂46の齋藤飛鳥が21日に放送された音楽番組「JAPAN COUNTDOWN」(テレビ東京系)に出演。自身の人気が出始めたきっかけについて語っている。
乃木坂には11年に1期生メンバーとして13歳の時に加入し、いつしかグループを引っ張るエースへと成長した齋藤。加入当初からの人気メンバーというわけではなかったわけだが、齋藤にはこれがきっかけで人気が出始めたと実感しているターニングポイントがあるようだ。
齋藤がターニングポイントに挙げたのは、乃木坂の冠番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)の16年2月に放送された、2期生メンバーが1期生メンバーの中から1人を選び、バレンタインのプレゼントを渡すという企画だった。
同企画では「この子からはもらえる」という自信がある場合は、もらう側である1期生メンバーが立候補して名乗り出なければいけないという特殊なルールが設けられており、齋藤は何度も名乗り出るも、残念なことに1個ももらうことができず、号泣。あまりに悲しすぎる結末に、齋藤は「『こんなにもらえないの…』と思って、もうこらえきれずに号泣しましたね」と当時を振り返っている。
ただ、齋藤は「フラれまくって悲しくなったんですけど…」と前置きし、「あとあと考えると、握手会で列が増えたりしたきっかけがたぶんあそこなんですよ」と、自身にとっては苦い思い出の企画が人気急上昇ポイントとなったと分析しているようだ。
「すでに乃木坂を卒業した西野七瀬もそうでしたが、齋藤も加入当初は明るい性格でもなく、番組で前に出ていくメンバーというわけではありませんでしたから、徐々に評価されていった遅咲きメンバーに挙げられます。齋藤は12年2月リリースのデビューシングル『ぐるぐるカーテン』で選抜メンバー入りするもその後はなかなか定着せず。ようやく頭角を現してきたというイメージがあるのは、15年3月にリリースされた11thシングル『命は美しい』で、以降は現在までのシングルですべて選抜入りを果たしています」(アイドル誌ライター)
そして齋藤が話すようにこのバレンタイン企画が放送された5カ月後にリリースされた15thシングル「裸足でSummer」で初センターを務めることになる。
「小顔で可愛いらしいメンバーということで目立つ存在であり、この時はすでに選抜に定着して約1年が経っていたものの、ファンからの“実人気”が追いついたのは齋藤が話している通りこの企画の影響が大きかったでしょう。抜群にビジュアルがいいものの、自己表現がとにかく苦手だった齋藤ですが、この企画でとにかく涙を流し、素の自分を解放した瞬間ですから、齋藤に興味を持ったというファンも多いようです。当時は選抜常連メンバーが際立って卒業していたわけでもありませんから、人気メンバーの穴埋めのために台頭してきたというわけでもなく、完全にその才能が開花してのブレイクといえるでしょう」(前出・アイドル誌ライター)
最新シングル「Sing Out!」でもセンターに抜擢され、文句なしのエースに成長した齋藤。現在も楽屋の隅っこにいるのが好きだったり、ややネガティブな部分もあるものの、グループのためにメンバーと積極的に交流することも増えてきたりと、エースとしての自覚も芽生えているだけにさらなる進化にも期待したいところだ。
(権田力也)