日曜劇場始まって以来の、新しいタイプの妻かもしれない。放送中の「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)で松たか子が演じる君嶋隼人の妻・真希は、これまでの日曜劇場に登場してきた夫に従順で常に身なりには気を配る口数の少ない女性とは正反対の女性だからだ。
厳しい言葉で夫に活を入れ、すっぴんでキッチンに立つ姿は、男性にとってはありがたくも理想的な妻像かもしれない。しかし、そんな真希を見て、大泉洋演じる夫の仕事にまでキーキーと口を出し、その言葉のほとんどが上から目線な妻に疑問を抱く女性も少なくないようだ。
「ドラマ視聴率は女性が支えている部分が多いと言われていますが、このドラマは女性より男性にウケがいいのだとか。その理由の1つに“松たか子は好きだけれど、このドラマで演じている真希はウザいから嫌い”と拒否反応を示している女性が多いそうです。小池栄子や黒木瞳あたりが同じセリフを言えば、もっと鋭くスピード感ある言葉の矢となって“痛いけれど核心を突く言葉”に聞こえるのかもしれませんが、松にはそれができないようで、キーキー言っているだけに聞こえているようです。しかし、そこが逆に松の魅力であり、男性から見れば正論が見えにくくなるため、萎縮せずに日々暮らしていられるのかもしれません」(テレビ誌ライター)
次はどんな言葉で夫に活を入れるのだろうか。