吉本興業・岡本昭彦社長のしどろもどろ会見が尾を引いている。ところが、吉本興業に近いメディア関係者はこう証言する。
「記者たちの質問にまともに回答せず、自己弁護に終始した印象の岡本社長は各方面からボロカスに叩かれていますが、実は会見中、たびたび退席しては会見場の裏手に控えていた大崎会長の指示を受けていたそうです。だから“模範解答”の指示を受けていない質問に対して『あ~、う~』と答えがよどみ、要領を得ない受け答えになってしまったというんですよ。巷間ささやかれるように、まさに“大崎会長の犬”だったわけです。岡本社長だけを切って、世間を納得させる“トカゲのシッポ”にするのでは、という声もありますが、矢面に立って一人で罪を被っただけに辞めさせられることはないと思いますよ」
前時代的な社風に改善が見られないことは、会見後の岡本社長の行動が証明しているという。先のメディア関係者が続ける。
「会見に前後してテレビやSNSで会社に批判的な意見を述べた芸人は中堅、若手を問わずたくさんいますが、彼らを個別で密室に呼びつけ『わかってるやろ~な!』と1対1で詰めているそうです。『圧力をかけたつもりはまったくない』なんて会見で言っていましたが、その舌の根も乾かないうちに…とみんな、あ然としています」
「芸人ファースト」の約束は口だけだったのだろう。
怒りのホコ先は、当然ながら反旗を翻した“首謀者”に強く向いているという。
「大崎会長と岡本社長は騒動の火を付け油を注いだ2人、すなわち宮迫と加藤のことを『絶対に許さない』と断じているといいます。社員や所属芸人に取材メディアとの安易な接触を禁じるよう伝える一方で、ツーカーの関係にある記者には『会社に多少批判的な流れになってもいいから、宮迫と加藤をツブす気で記事を書いてくれ』と要望しているとか」(前出・メディア関係者)
噛みついた加藤は大崎会長との会談に臨んだが、話は平行線。するとその背後にいる松本人志と話し合ったようだが──。
「爆弾発言」も明かされる「内部分裂」の全ドキュメントは8月6日発売のアサヒ芸能8月15・22日合併号で詳報している。