キャプテンの素質は十分もファンにとってはまさかの決定となったようだ。
乃木坂46が8月14日、京セラドーム大阪で全国ツアーの大阪公演を行い、1期生メンバーの秋元真夏がグループの新キャプテンに就任することを発表した。
初代キャプテンであり、現キャプテンの桜井玲香は9月1日をもって卒業することが決定していたが、今回の公演のアンコールで桜井が「新キャプテンを発表します」と切り出すと、巨大モニターに「新キャプテン 秋元真夏」の文字が映し出され、会場に集まった4万5000人のファンからの大声援が秋元を包んだ。
ファンの温かい反応に秋元は「みなさんが温かく受け入れてくださって、ビックリしましたし、ほっとしました」と、涙を流しながら挨拶。続けて、「私は、今まで玲香が作って引っ張ってきた乃木坂が心の底から大好きです。みなさんも同じだと思います。だから、しっかりと受け継いでいけるように、集まってくださるみなさんをいつでも笑顔にできるように、まだ探り探りですけど、しっかりと歩んでいきたいと思います」と、キャプテンとしての抱負を語っている。
スタッフ受けも良く、誰にでも分け隔てなくやさしい秋元だけに、キャプテンを務めるだけの器は十分にあるが、桜井と同じ1期生が2代目キャプテンに抜擢されたことは意外性が強いと言っていいだろう。
「AKB48であれば、グループ総監督を1期生の高橋みなみ、9期生の横山由依、15期生の向井地美音とバトンをつないでいることもあり、やはりこれからグループを引っ張っていく立場である2期生や3期生がキャプテンを務めるものだと予測していたファンも多かったですね。秋元は8月20日で26歳の誕生日を迎え、桜井の1つ年上でもある1期生メンバーですからね。ただ、桜井もライブMCで言い間違いがあったりと、ポンコツキャラで定着していますが、秋元も誰にでも愛されるイジられキャラですから、後輩メンバーとしては桜井同等、もしくは桜井以上に絡んでいきやすく、親しみやすいキャプテンともいえるかもしれませんね」(アイドル誌ライター)
そのため、ファンからは驚きの声が目立つものの、「意外な人選だけど、ファンの予想をいい意味で裏切ってくれた」「秋元キャプテンは人間性でグループを引っ張っていてくれることを期待してます」「真夏の性格なら大丈夫!」「むしろ、30歳になっても現役を貫いて、アイドルの常識を覆してほしい」などといった声が上がっており、ファンも納得の2代目キャプテンのようだ。
「昨年3月放送の乃木坂の冠番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)で、秋元は『ずっと乃木坂の仕事してたいなと思うし、今年で25(歳)になりますけど、それを気にせず活躍できるようにいい年にしたい』とコメント。それを受け、番組MCのバナナマン・設楽統が『じゃあ30になっても、40になってもいてもらって』と冗談のように話すと、秋元は『46?』とグループ名にちなんだ46歳までは現役を続けたいともとれる返答をしていましたが、あながちそれが現実になる可能性もゼロではないかもしれませんね(笑)」(前出・アイドル誌ライター)
また、同公演では特報映像が流れ、「メンバーが挑む長期間に渡る新しいチャレンジが始まる」というナレーションとともに、9月5日に会見が行われることも発表されている乃木坂。
秋元キャプテン率いる新生乃木坂の動向からも目が離せないところだ。
(石田安竹)