「知人の家やホテルを転々として暮らし、俳優仲間や関係者に復帰の相談をしていると報じられましたが、裁判で判決が出るまでは、具体的に何もできないので仕事復帰のめどなど立つわけもありません。あまりにも身勝手な言い訳、と中には離れていった友人たちもいて孤独な日々を送っているそうです」
派遣型マッサージ店の女性従業員に暴行した罪に問われている元俳優の新井浩文被告の近況をそう話すのは、全国紙記者だ。
初公判で新井被告は、被害女性に対して謝罪したが、あくまで性的行為は同意があったうえでのこと、と無罪を主張。一方、被害女性は示談にもいっさい応じることなく、「刑務所に入って反省してほしい」と検察側に話すほど被害感情が強いという。
一度の過ちが芸能界では命取りになるのは、今に始まったことではないが、SNSの登場などでリアルタイムに情報が拡散されることで、批判も集中し、さらに復帰への道は厳しくなりつつある。
昨年、女子高生を自宅に呼び出し、酒に酔った状態で強引にキスを迫るなどして強制わいせつ容疑で書類送検(後に起訴猶予処分)されたTOKIOの元メンバー・山口達也も8月29日発売の「女性セブン」で、「もう一度、人前に出たい」と“復帰”願望をのぞかせた。
一方、昨年から“復帰”をうわさされているのが、小出恵介と成宮寛貴だ。小出は17年6月に未成年女性との飲酒と不適切行為で無期限活動停止を発表し、昨年6月には所属事務所との専属契約を終了した。成宮は16年12月、「FRIDAY」で薬物使用疑惑が報じられると、「今すぐこの芸能界から消えてなくなりたい」とコメントを残し芸能界を引退した。
小出は昨年秋に渡米、ニューヨークでみずからエージェントと契約し、語学学校にも通っていという。芸能関係者によると「今後はハリウッドのオーディションを受けながら経験を積み、いずれ“逆輸入”俳優として日本での復帰を探っているようです」と、復帰に向けての準備を進めているようだ。
法律違反の薬物の取締法違反の罪で有罪判決を受けたミュージシャンでタレントのピエール瀧も、「早ければ年内復帰も」などとネットニュースで報じられたが、「執行猶予中(3年)の復帰は厳しい」(芸能関係者)という。
今年の秋にも復帰するのではといわれていたのが成宮寛貴。
「成宮の復帰はテレビ関係者の間でも検討されていた」と話すのは芸能レポーター。こう続ける。
「10月からの『相棒』で復帰プランが浮上していましたが、ピエール瀧、小嶺麗奈・田口淳之介の逮捕で再び薬物疑惑のマイナスイメージが蒸し返され、テレビ局サイドがNGを出したので白紙になったようです」
新井被告の第2回公判の期日は26日に決まり、被告人質問が行われる。反省と更生を経て社会復帰する道は誰もが選べるものだが、どんな選び方をするかで、その後を左右されるのも芸能人ゆえといえる。
(宮本エミ)