今年も12月に漫才日本一決定戦「M-1グランプリ」が開催される。すでに予選が開始しており、今年もデッドヒートが展開されそうだ。
現在の「M-1」は、第2期に該当する。初期は00年、島田紳助氏が大会実行委員長となって立ち上げた。10年の区切りでいったん終了し、翌11年、後継コンテストとして「THE MANZAI」が誕生した。引き続き紳助氏が長となる予定だったが、11年、みずからの不祥事によって芸能界を引退。「大会最高顧問」という重い冠を受けたのは、ビートたけしだった。80年代漫才ブームの際に高視聴率を誇った漫才特番「THE MANZAI」(フジテレビ系)で、すべての回に出演したことが採用の理由だった。
コンテストの「THE MANZAI」は、11年から14年までのわずか4回で終わり、翌15年に現在の「M-1」が再開・継続している。「THE MANZAI」は短い歴史ながらも、パンクブーブー(11年)、ハマカーン(12年)、ウーマンラッシュアワー(13年)、博多華丸・大吉(14年)と4組のキングを生んでいる。
13年度覇者のウーマンは、何かとニュースになりがちな村本大輔と反して、中川パラダイスは存在感が薄い。ところが、私生活が派手なのはむしろ、中川のほうだとお笑いに詳しい芸能関係者は指摘する。
「学生時代、カラーギャングだったのです。それまでケンカをしたのは2、3回程度らしいですが『悪いヤツと対等に渡り合った』と噂になって、スカウトされてギャング入り。以降は、交際するのはギャルばかり。結婚したのは、劇場で出待ちしていたファンで、大阪は北新地のNo.1ホステスでした。『THE MANZAI』を獲る前に、デキ婚しています」
まったく売れていないころには、大阪・関西テレビの前にあった公園で、当時付き合っていた彼女と野外で行為に及んでいる。「外で食べるおにぎりはおいしい」という信じられない“迷言”を放ったという。
そんなウーマンも、9月には唯一の地上波レギュラー番組だった「AKBINGO!」(日本テレビ系)が終了。中川は6000万円のタワーマンションを35年ローンで購入しており、73歳まで毎月20万円+管理費を払うローン地獄が待っているという。
「THE MANZAI」最大のホームランバッターは、華丸・大吉。今では好感度芸人の上位常連だ。反して、テレビの世界から完全に姿を消してしまったのは、11年のファイナリスト、Hi-Hiだ。
苦節18年。上田浩二郎の「パスタ巻いてる?」はスマッシュヒットし、翌12年にはバラエエィ番組に引っぱりダコ。親友で同じ事務所のオードリーとの共演も多かったが、飽きられるのも早かった。先の中川と同じく、ツッコミでおとなしいほうの岩崎一則がファンに手を出し、妻にしていた。
「その元ファンは結婚中に岩崎の先輩・原口まさあきの電話番号を勝手に手に入れたり、合コンを開いてくれるよう頼んだり。あげくに、Hi-Hiのギャラを直接自分の銀行口座に振り込むよう、事務所へお願いしたりと、とにかく破天荒でした。すべてを知った岩崎は当然、離婚をしましたが、その後に出会った彼女はmixiで知り合ったそうです。あまり懲りていないのかもしれません(笑)」(前出・芸能関係者)
岩崎は元来ズボラ。食えない時代は、相方の上田の両親が経営するアパートに住んでいたが、4年も家賃を滞納。150万円も借金したうえ、掃除もせず。番組企画で大掃除を断行すると、大腸菌などが検出されている。
M-1は、そんなアクの強い人とは無縁のクリーンな大会であってほしいものだ。
(北村ともこ)