2019年プロ野球もストーブリーグに突入。悲喜こもごもの舞台裏を覆面座談会でお届けしよう。
A(スポーツ紙デスク) まずは松坂が中日退団を発表したな。表向きは、自分に声をかけてくれた森SDや友利国際渉外担当が辞めさせられたことを引き合いに「ボクもいちゃいけない」と話していたけど…。
B(球界関係者) いや、恩義ある2人の退団が発表されるより以前に、1紙だけが「松坂残留」を報道した際、松坂は中日入団以来、初めて周囲にもわかる形で激怒していた。つまり、2人の去就とは別に、残留か退団かを迷う理由があったってことだよ。
C(パ・リーグ関係者) 知っています。松坂がネックに思っているのは伊東ヘッドですよね。
B 状況を整理すると、伊東ヘッドが中日入りしたのは森SDの引きだったけど、最初は監督としての招へいだったと言われている。それが中日本社の意向で、OBの与田が監督に就任、伊東はヘッドとなった。就任当初、伊東ヘッドは「あくまでヘッドだから、監督が決める采配には口を出さない」と話して、捕手と打撃陣に関してだけ進言する役割だったんだ。
D(NPB関係者) それが投手の案件にも口を出すようになったんですか?
B その通りだよ。松坂を2軍から上げようにも、伊東ヘッドが力を見限って「いらねえよ」って。それを知った松坂にとって、ここにいても出番はないということで退団・残留を悩んでいたみたい。
A ああ、結果として、森SD、友利国際渉外担当、奈良原内野守備走塁コーチら、西武人脈がごっそり抜けたけど、伊東ヘッドだけは残ったな。
B その状況では、松坂も出るしかないでしょう。幸いなことに西武が獲得調査に動いているという話だからね。
──西武・秋山翔吾と広島・菊池涼介が海外FA権を取得しました。
A 秋山は海外FA権を行使するだろう。わざわざイチローの引退試合にはチケットを買って観に行ったほどで、メジャー熱は高まるばかりだと聞いている。
B ところが、秋山を欲しがっているメジャー球団はないって話だ。日本人野手の低評価は相変わらず。よっぽど条件を下げれば別だけどね。
A じゃあ、西武残留もあるのか?
驚きの証言が次々と飛び出す座談会の全容は、10月15日発売の週刊アサヒ芸能10月24日号に一挙掲載されている。