12月19日に一般公開されて社会現象になっているといえば、上野動物園のジャイアントパンダ、シャンシャン。まだ生後半年のシャンシャンの公開は1日2時間のみ。当選倍率144倍をくぐり抜けたラッキーな人たちからその可愛さが続々とツイート報告されると、日本中から“見たいコール”が沸きあがっている。上野近辺だけで売られているお土産なども軒並みバカ売れで経済効果は200億円以上とのこと。その“客寄せ”ぶりは本当にスゴい。
そんな中、ジャンルはまったく違うが、あるスターが話題に。その人とは、プロ野球の松坂大輔選手。メジャーリーグから鳴り物入りで日本に戻るも、ケガが理由で登板もままならず、「球界一の年俸ドロボー(3年12億円)」のレッテルまで貼られてしまった、かつての大スターだ。ところが、引退もささやかれる中、本人は現役続行を希望し、今季まで所属した福岡ソフトバンクホークスのコーチ就任話を断り退団。そんな松坂を獲得調査していると同日、報道されたのが、セ・リーグの中日ドラゴンズだった。
「中日は近年優勝争いもできず、客足も減少の一途。もともと全国区のスターがいないことが不人気原因とされていますが、それもあって松坂を激安年俸での獲得も視野に入れつつ調査しているようです。球団はかつてのピッチングの復活を期待していますが、それプラス“集客効果”も考えているといいます。ところが、多くの中日ファンがその報道を聞いて失笑、『松坂なんかいらない』とネット上にも書き込んでいるというのが現状です」(スポーツ紙記者)
事実、〈3年間で1軍1試合の人に集客期待とか…ドラゴンズも終わってる〉〈シャンシャンと同じ日に松坂のニュース(笑)。客寄せパンダにならない〉〈また、1年間キャッチボールするんですか?〉〈経済効果マイナス年俸分www〉などと散々な書きこまれっぷり。松坂本人も、最近のネット批判を知ってか「ボクは一生叩かれる」と自虐的のようだが、ファンが求めるのは結果だけに、同情の余地はないというのが世間の見方だとか。
シャンシャンと比べるのは気の毒な感じもするが、木登りだけで日本中を癒やせるシャンシャンに対抗できる「客寄せパンダ」になるには、かなりの活躍が必要なのかもしれない。最近はその小太り具合もパンダっぽいと言えなくもないが、本当に大丈夫?
(小机かをる)