4月に最終回を迎えたテレビ朝日系「痛快!ビッグダディ」。大家族は夫婦の離婚で解体したが、それぞれが本を出版し、新たな話題を提供している。
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06年の放送開始時は岩手県に住むビッグダディこと林下清志氏と8人の子供たちの物語だった。その後の展開を広告代理店社員が語る。
「その後、ダディは奄美大島に移住し、元妻が離婚後にできた3つ子とともに島を訪れ同居、復縁します。しかし、元妻はダディが生活費を稼ぐための出稼ぎに行くことに不満を漏らし離婚してしまうのです」
大家族モノにありがちな「貧困」のドラマに加え、夫婦のドロドロが合わさり「ダディ」シリーズはテレビ朝日の名物番組となった。その後、清志氏は5人の子供を持つ18年下の林下美奈子さんと電撃再婚したのだ。
「ダディと美奈子さんは日常的にケンカを繰り返し、最終回では離婚します。お互いの子供を連れて、ダディは岩手へ、美奈子さんは宮崎で新生活を送りエンディングとなりました」(前出・広告代理店社員)
ところが放送終了後、清志氏が「ビッグダディの流儀」(主婦と生活社)を、美奈子さんは「ハダカの美奈子」(講談社)を相次いで出版し、大ヒットとなる。
美奈子さんは、発売直前に「FRIDAY」5月10・17日合併号でセミヌードを公開した。6人の子供を産んだGカップボディは一部のマニアに大ウケとなったのだ。
出版関係者が語る。
「ダディの本も売れてはいますが、美奈子さんのほうは、15歳での妊娠にシンナーや覚醒剤の経験、2度の離婚や、父親がミイラ化していたことまであけすけに告白しています。衝撃的な内容とヌード効果もあって、たちまち10万部を突破し、現在も売れ続けています。彼女にとっては印税2000万円を超えるボロ儲けとなりました。告白本対決は彼女の圧勝です」
清志氏は、みずからの出版記念のイベントで、
「妊娠する可能性を100%否定した夫婦の営みに興味がないんですよ。避妊具を初めて着けたのも40歳を過ぎてから」
と語っているのだが、一方の美奈子さんは本の中で、
〈清志さんとのセックスは、あたしを抱いたこれまでの男とは違った(略)終わったあとも、このままずっと清志さんの温もりを感じ続けたい〉
〈離婚が決まった後もダディは避妊具を着けて私の体を求めてきた〉
と夫婦の寝室事情を明かしながら、清志氏の主張に真っ向反論。「ダディ」シリーズは場所を移してセックス暴露合戦の様相を呈しているのだ。
最終回の視聴率はなんと19.3%。これほどの稼ぎ頭をあっさり見捨てるとは思えないのだが‥‥。
「清志さんの同居する子供が4人になったのに対して、美奈子さんは6人の子供と同居するビッグマミーになりました。今後は彼女を主人公にして、シリーズを続行するプランが持ち上がっています」(テレビ朝日関係者)
清志氏には番組出演料の他に、講演料なども入っていたという。美奈子さんは、この“ビッグ利権”を手に入れて“痛快!”となるのか──。