芸能界ではクスリ疑惑よりも酒癖の悪さで不興を買うことのほうが多かった。
芸能関係者が証言する。
「沢尻はアルコールが入ると、とにかく面倒くさくなることで有名。過去に彼女が出演した映画の打ち上げでは、酔っ払った彼女がベテラン監督に対して『あなたは監督として二流』と言い放ったとして話題になりました。カラミ酒で周囲に迷惑をかけるのは珍しくなく、沢尻にボロクソにこき下ろされた監督やスタッフが『反・沢尻会』と称して定期的に飲み会を開いていたほどですよ」
「被害者の会」まで結成されていたとは驚きだが、シラフでも、こんなぶっ飛びエピソードを残している。
「3年ほど前、女刑事役を演じた映画『不能犯』(ショウゲート)を撮っていた際、ロケの合間に男性ADに『ちょっと蹴っていい?』と唐突に聞いたうえでADの尻を思いっ切り蹴ったという奇行話が業界中を駆け巡ったんですよ。激しいアクションシーンが多い作品だったため、演技のチェックだったのかもしれませんが『ラリッてるんじゃないか』といぶかる声も」(芸能関係者)
仕事中にクスリをキメていたとは想像しにくいが、沢尻を知る映画関係者はさもありなん、とばかりこう指摘する。
「役作りのためにクスリを使い続けていたフシがあります。というのも、出演が決まるとプライベートでも役柄にどっぷり入り込むのが沢尻流。現実から逃避し、登場人物になりきるためにクスリの力を借りていた可能性は大いにありえます」
主演映画「ヘルタースケルター」(アスミック・エース)で、沢尻は整形手術を繰り返した末に、クスリ漬けで幻覚に襲われるヒロインを演じた。映画関係者が撮影現場を振り返るには、
「作品では、鏡の前で立ちバックで交わるなど、薬物中毒患者による変態セックスの描写が多々あったのですが、ヤバイセックスの撮影に際して、沢尻から『いろいろ(プライベートで)全部試した』という話を聞いたスタッフもいます」
映画が公開された12年といえば、5月に「週刊文春」で大麻疑惑が報じられた年にあたる。だが、スタッフの関心は別のところにあったようで、
「現場では窪塚洋介(40)と完全にデキている雰囲気を漂わせていたことから『本番前にホンバンを試していたのではないか』との噂で持ちきりでしたよ」
奇行とも取れるこだわりで築き上げた女優としての地位もこれで台なしとなった。