“首都直下地震”を予感させるような揺れが続いている。12月4日午前10時38分ごろには、茨城県で震度4の地震があった。震源地は同県北部で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はM4.8だったという。
「茨城県については、その地下が“火薬庫”と呼ばれるほど地震が多いことで有名。また、前日の3日には同じく震度4が栃木県と群馬県で起きている。気象庁では、震源の位置はそれぞれ茨城、栃木両県内の主に3カ所に分かれ、震源の深さや発生のメカニズムが異なり関連性は不明だといいます。ただ、茨城にはフィリピン海プレートの東の端がかかっており、今回の地震はそこが動いたのではと指摘する専門家もいます」(サイエンスライター)
このところ、インドネシアで強い地震が起きるなど、日本列島の南側にあるフィリピン海プレートの動きが活発化しており、これが首都直下地震を起こす可能性もあると言われている。
「首都圏を走る活断層が刺激され動くこともあれば、まだ知られていない断層が動くこともありうる。恐ろしいのは、東京23区内の“推定活断層が”動くこと。推定活断層は資料が乏しく、詳しく調査をしない限り明確に存在や場所を特定できませんが、都内の地下に2000本近くが走っているとも言われます」(前出・ライター)
さらに こちらもいつ起きてもおかしくないとされる南海トラフ巨大地震が、首都直下地震を誘発する事態も考えられるという。
「前回の南海トラフ地震(1944年、46年)の規模がやや小ぶりだったことから、エネルギーが溜まりに溜まっていると考えられます。もし、南海トラフの全域である南海、東南海、東海の3地域で地震が起きた際は、駿河湾下のエネルギーも開放され、首都直下型地震を誘発するかもしれない。そのときはもう、国難レベルということです」(地震研究機関関係者)
とにかく、起こらないことを祈るばかりだ。
(蓮見茂)