令和元年の女子ゴルフ界は、日本人で42年ぶりに海外メジャーを制覇した女子プロゴルファーの渋野日向子(21)を中心に回った。20年は「東京五輪で金メダル」を掲げたしぶこだったが、意外なウイークポイントも露呈する形となった。スポーツ紙記者が振り返る。
「19年8月、全英女子オープン優勝後に凱旋帰国すると、その後も国内ツアーで活躍。しぶこフィーバーは衰えるどころか、どこに行ってもサイン攻めでしたからね。精神的に重荷になっているのが明らかでした。食事をするにも人目を避ける個室を探していたし、大好きなお菓子を買いにコンビニに行くこともなくなっていましたからね」
周囲からは、どう見てもホームシックだと言われてもいたしぶこだが、9月になって地元の岡山に戻っても、大好きだった気晴らしのドライブを控えるほどだった。ところが、シーズン終盤になると、持ち前の「しぶこスマイル」が全開するほどにまで復活。最終戦での猛チャージも記憶に新しい。彼女にいったい何が起きたのか。ゴルフライターが明かす。
「実は彼女のお姉さんが、しぶこのマネージャーに就任したのです。国立大を卒業して公務員をしていた才媛ですが、あっさりその地位を捨てて、ツアーにも帯同しています。マネージメント会社とも契約しているので、ダブル・マネージャー体制って感じですね」
いわば、しぶこのスランプ危機を救ったのが、ほかならぬ姉の存在だったというのだ。
「渋野はお姉さんのことを『優しいし、頭いいし、何でも相談できる』と信頼を寄せているので、取材現場でも笑顔が絶えませんね。お姉さんもアイドル好きで気さくな人柄なので、すっかりしぶこ番の記者たちと打ち解けて、プレーに集中できる環境にあります」(ゴルフライター)
しぶこに限らず、黄金世代の選手は周囲を身内で固めるケースが少なくない。
「成人式を迎えたばかりの黄金世代の多くは、母親がマネージャーのように付き添っている。畑岡奈紗も勝みなみも小祝さくらも、二人三脚で戦っている。渋野家は高校生の妹もいるので、お姉さんが代役を買って出たようです。まだ個人事務所の設立は発表されていませんが、お姉さんが代表を務めることもありそうです」(ゴルフライター)
スマイル姉妹が東京五輪メダルを狙う。