昭和の時代に男たちの熱い味方だった「11PM」(日テレ系)。小栗香織(49)は、まだ18歳ながら番組の顔となった。
細身の体でコケティッシュなビジュアルと、どこか小悪魔的なムードでたちまち人気者に。デビューは88年、昭和最後の年である。
「その翌年から『11PM』の金曜カバーガールになりました。番組が幕を閉じる90年まで1年半ほどレギュラーでしたね。ラッキィ池田さんに振り付けを教わって、CM前に30秒ほど踊ったりしていました。少しあとに飯島直子さんもメンバーに加わりました」
番組名でわかるように夜11時台の生放送。それなのに女子高生が出演できたのには意外な理由があった。
「今だから言えますが、私が出ていた時の金曜イレブンは、事前収録だったんです。でも生放送のようでした」
CM、映画、ドラマなど順調に活躍し、転機が訪れたのはデビューから11年後のことだった。そのタイトルもズバリ「小栗香織十一年後」(00年、新潮社)。この写真集を出版したことが契機となった。
「脱ぐ仕事のオファーはそれまでもありましたが、コテコテの写真集になるのはイヤでした。ところが、この時は私が描いていた形にしてくれたんです。製本の見本まで自分で作りました」
世は全脱ぎの写真集がバブルの時期だったが、同じ波には飲まれたくなかった。
「写真はオールモノクロで、書店によってはアートコーナーに置いてくれるところもありました。30代になる前の初脱ぎでしたが、おかげさまで3刷までいきました」
それから5年後、韓国籍の男性と結婚。当時の報道では「ヨン様似のIT貴公子」と呼ばれたほどだった。ほどなく1児の母となり、以降はタレント活動と並行して写真集を中心としたプロデュース業にも精力的だ。
「ここ最近で印象深かったのは、尾野真千子さんですね。19年9月7日号の『週刊現代』で撮り下ろしをお願いしたら、快くOKしていただきました。しかも野外中心の撮影現場で、本来は肌着に上着を羽織っていたのに、黒い肌着だけの姿に。他にも、上半身に短めの毛皮だけを羽織ったショットとか、大胆に頑張っていただきました。さすが女優さんだと感じました」
さらに現在、力を入れているのが、韓国出身のイ・リン(30)という新人グラドルだ。
「彼女は164センチ、B86・W58・H88のプロポーションも魅力ですが、テコンドー4段、合気道4段、剣道初段など武術全般で17段という抜群の運動神経。20年2月28日には日本での初DVDも発売になりますので、グラビアもお願いしますね!」
みごとにプロデューサーの顔であった。