1月12日、バドミントンのマレーシア・マスターズで優勝を果たした翌日、クアラルンプール国際空港へ車で移動中、そのバンがトラックに衝突するという惨事に遭った、桃田賢斗。
「運転手は死亡しましたが、桃田は顔などにケガを負ったものの命に別状はなく、日本バドミントン協会によれば『歩ける状態にある』という。そのためマレーシアと日本の関係者で退院時期について慎重に話し合われ、15日夕方に帰国を予定しています」(スポーツ紙記者)
大事に至らなかったことは不幸中の幸いとも言えるが、何といっても男子シングルスで1位をひた走り、すでに東京五輪への出場が確実視されている桃田だけにショッキングな事故。そして、タイミングがその五輪の同年の出来事だけに、あの騒動を思い出す人も多いだろう。
「16年4月、桃田は同僚選手と東京都内の違法カジノ店に出入りしていたことが発覚。当時も世界ランキングで2位の実力を誇っていたものの、無期限の出場停止処分となりました。この時も4カ月後にリオデジャネイロ五輪を控えており、不祥事により出場は夢と消えてしまった。そして今回も、よりによって半年後に五輪を控えた時期の事故。もちろん前回と違い本人の責任などありませんが、ここへ来てなぜ…という再度のタイミングの悪さを感じざるをえません」(前出・スポーツ紙記者)
不祥事からコツコツと積み上げてきた信頼と実力のためにも、一日も早く全快し、事故のショックから立ち直り、万全の状態で東京五輪に臨めることを祈るばかりである。