沢尻エリカの逮捕によって放送が延期されたNHK大河「麒麟がくる」が1月19日、ようやくスタートした。放送前のドタバタを吹き飛ばすかのように、高視聴率を記録している。
初回の平均視聴率は19.1%をマーク。「いだてん~東京オリムピック噺~」で大きく下がった視聴率を取り戻した。初回の平均視聴率が19%を超えるのは16年の「真田丸」以来とあって、関係者もほっと胸をなでおろしていることだろう。
内容はおおむね好評のようだが、一部からは不満の声も聞かれる。登場人物たちの衣装がカラフルなことに「不自然」「目が痛い」といった意見だ。同ドラマは衣装デザイナーの黒沢和子さんが衣装を担当。番組プロデューサーによると、いつ死ぬかわからないため、派手な衣装を着ていたという考えに基づいて制作したという。
「12年の『平清盛』は『画面が暗くて汚い』と批判されました。その反省があるのかもしれません。明智光秀を演じている長谷川博己は、明るい青とやはり明るい緑の衣装を着ています。確かにちょっと派手に感じますね」(テレビ誌ライター)
その長谷川はこちらもおおむね好評のようだ。だが、「明智光秀に見えない」という声も見られる。長谷川に対して「萬平さんにしか見えない。早くカップヌードル作ってと言いたくなる」というのだ。
長谷川は18年放送のNHK朝ドラ「まんぷく」で立花萬平役を演じ、そのイメージが今でも強いことが理由だろう。
「また、火事の後のシーンで長谷川は顔をすすで汚していたのですが、こちらは映画『シン・ゴジラ』の矢口蘭堂に見えると言われています。あの顔を見たら、思わず『まずは君が落ち着け』と泉修一ばりのツッコミを入れたくなりました(笑)」(前出・テレビ誌ライター)
萬平さんと矢口のイメージを払拭し、「明智光秀」を作り出すことができるのか。今後の長谷川博己に注目だ。