2月6日、沢尻エリカに下されたのは懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決。ムショ行きは免れたが、クスリに溺れた代償はあまりに大きかった。
1月31日に開かれた初公判では、
「女優復帰は考えていません」
と芸能界引退の意思を示した。だが、業界では彼女をめぐって様々な思惑が渦巻いている。
「沢尻本人は『復帰を語る資格はない』と言っていましたが、所属事務所であるエイベックスの内部では『もっと稼いでもらわないと困る』『このまま辞められるわけにいかない』との見解が総意ですね」
と明かすのは芸能関係者だ。続けて、その背景にある巨額の違約金について解説する。
「もともと、事務所としては違約金を肩代わりしたうえで、引き続き復帰後のマネージメントを担当するのが既定路線。彼女が起訴された際には『沢尻の更生を支援する』との内容のリリースも出しています。そこまでバックアップしているのも、違約金の高騰が最大の理由と言われているからですよ」
逮捕によってNHK大河ドラマ「麒麟がくる」と「インディード」など4社のCMを降板させられたが、当初の想定よりも大幅に違約金が膨らんでいるというのだ。
「10話分まで撮影していた大河ドラマの撮り直しの影響が極めて大きかったんですよ。逮捕時には一部のセットを既に取り壊してしまっていたため、新たなセットの制作費やCGでの対応を余儀なくされてしまった。撮り直し分の制作費や宣伝費などを含め7億円から8億円の賠償請求が行われる見通しなんです」
前出の芸能関係者はこう暴露したうえで、NHKに加えてCMスポンサー各社への賠償を合わせると「10億円に達する見込み」と指摘する。
2月10日発売の「週刊アサヒ芸能」2月20日号では、10億円返済に向けた「荒稼ぎプロジェクト」の全貌に迫っている。