佐々木氏が武に馬券を買う時のヒント、馬の調子の見分け方を質問し、武がそれに答える。そして、
佐々木 わかった。これから馬券購入の参考にさせてもらうよ。まあ、そうは言っても、俺の馬券の基本は武君だけどね。
武フリークまる出しなのである。ただ、「俺の馬にもぜひ乗ってよ」というセリフは佐々木氏の口からは出てこない。これもやはり師匠の呪縛なのか‥‥。
さて、武との友人関係同様、競馬界における佐々木氏の評判は上々のようで、
「乗り方にも注文をつけたりしないから、騎手や調教師にとってはいい馬主ですね」(前出・厩舎関係者)
ヴィルシーナの主戦は内田博幸(42)。それが安田記念(GI・6月2日)ではウィリアムズに乗り替わった。内田は同じく安田記念出走のグランプリボスの主戦で、以前から厩舎サイドの「予約」が入っていたというが‥‥。前出・平松氏が言う。
「グランプリボスは強いからそっちに乗る、とは明言できないので、すでに決まっていた、と言うしかない。ヴィルシーナは牝馬同士のGIでようやくハナ差で勝ったばかりですし、騎手なら誰でも(牡馬の)グランプリボスに乗りたがると思います。馬主としてもしょうがないと思ったんじゃないでしょうか。そこで『そんなに言うならもう乗せない』とゴネる馬主も確かにいますが、やはりそういう人の評判は悪いですよ」
ちなみに、そのヴィルシーナを購入する際には、
「妻の榎本加奈子に『また馬を買うのなら車を売りなさい』と怒られ、所有する高級外車を本当に1台売り払ったそうです」(スポーツ紙デスク)
そうして手に入れたヴィルシーナの名付け親はその加奈子夫人。「今年デビューさせる馬には『ヴ』を付けろ」との“指令”を出したのだという。ヴィクトワールピサ、エアグルーヴ、ネオユニヴァース‥‥走る馬はみんなそうだ、というのが根拠らしい。スポーツ紙デスクが続ける。
「ウマの大魔神は球界にも影響を与えていますよ。横浜の後輩・三浦大輔(39)も馬主になるし、競馬好きな巨人・原辰徳監督(54)は佐々木氏に『ヴィルシーナはどうなんだ? 今回は勝負か、本当に堅いのか?』と、馬券情報を確認しています(笑)」
その大魔神も一競馬ファンとして馬券を買うというが、やはり変わらず「基本は武」なのだろうか‥‥。