芸能

松村邦洋の大河ドラマ道(1)将門の荒々しさがいいね

 NHKが放送する「大河ドラマ」は、ちょうど50年の歴史を誇る。今年で47歳となる松村邦洋は、まさに大河とともに成長してきた。本業となる「ものまね道」に深い影響を与えた、人生における息の長い趣味を軽快に語り尽くすのである。

 ウチは日曜日の夜8時になると、NHKの大河ドラマを見るという習慣になってましたね。

“チャンネル権”は祖父。じいちゃんが見るものをみんなが見ていたんですね。プロ野球中継が気になってしょうがないオヤジも、大河を見てましたから(笑)。

 僕が住んでいた山口県は、民放が2つしかなかった。田舎のほうに住んでる人はこの時間、ほとんどNHKじゃないですか?

 いちばん最初に見たのは小学4年時、「風と雲と虹と」(76年)だった。加藤剛演じる平将門が「あまりにもカッコよかった」と回想する。

 小学校3年でしたけど、その壮大なスケールにハマりましたね。近所の同世代の子供たちも、みんな見てたんじゃないかな。

 だから当時、月曜日の学校での話題といえば「風と雲と虹と」ですよ。

 加藤剛さんの将門派と、そのライバル、山口崇さんが演じた悪役の平貞盛派に分かれましたね。

「将門は200とか300の兵で、平国香が率いる何千何万の兵に、あの少ない兵でよく勝てるな」

「将門の荒々しさがいいね」

 という、小学校3年生らしからぬ話で盛り上がったものですよ(笑)。

 当時は「平将門の軍勢」というタイトルのノートに、たくさんの足軽とか兵隊がかぶる兜とかの絵をよく描いてました。さすがに大河ドラマ専用のノートまで用意していたのは、クラスでも僕だけでしたけどね(笑)。

 大河ドラマを見ておいてよかったのは、社会科の成績がよくなったこと。

 5段階評価で「4」以上は必ず取ってましたよ。他の科目は全然ダメだったのに、社会科だけはダントツの成績でした。勉強嫌いの僕でも、歴史は簡単に覚えられた。大河の影響って大きかったですね。

 子供時代に見た大河の中でも出色だったのは、源氏3代による鎌倉幕府樹立を中心に描いた「草燃える」(79年)。ホントにみんな見てましたね。

 授業でも先生が「草燃える」の話をするんですよ。見ておくとね、歴史に興味が湧くんですね。

「平家を追い込んだ3つの合戦は?」なんていう問題なんて、義経役の国広富之さんが頭に浮かび「屋島・一の谷・壇ノ浦」と、すぐ答えられましたね。

 教科書だったら覚えられないのに、ドラマだと簡単に覚えられるんです。

「御成敗式目を制定した北条泰時」って教科書に書いてあると、「あ、中島久之さんでしょ?知ってる、知ってる。お父さん(北条義時)は松平健さんだったろ?」って思ったりしてね(笑)

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