モノマネタレントのジーニー堤が代表取締役を務める芸能プロダクション「GENIE’S ENTERTAINMENT」が、松竹芸能を退所したお笑いコンビ・TKOの木下隆行と業務提携を結んだことをブログで発表したのは去る3月16日。おかっぱ頭が特徴的で、ハリセンボン近藤春菜のモノマネで知られるジーニーは、自身のブログの中で〈7年前から木下さんにとても可愛がって頂きました〉と私生活でも親交が深いことを明かし、〈面倒見が良く、笑いに真剣で、お笑いにも後輩にも共演者にも愛のある人間でした〉と木下の人間性を絶賛。今後の芸能活動をサポートできる点についても〈とても光栄な事です〉と綴った。
そんな彼は、昨年に吉本興業を襲った闇営業騒動の当事者であるカラテカの入江慎也の人脈を生かした活動を「すごい」と思っていたと語り「モノマネ界のカラテカ入江」を名乗っていたといい、実際、様々な業界に顔がきく人脈の持ち主。そして、今回フリーとなった木下の受け入れに応じた背景には彼の経営する「GENIE’S ENTERTAINMENT」の「悲惨な状況」も大きく影響しているとも考えられた。
「ジーニーは木下との業務提携発表前日の3月15日に放送された『サンデー・ジャポン』(TBS系)に芸能事務所代表としてVTR出演し、新型コロナウイルスの蔓延によるイベント中止が相次ぎ莫大な経済的損失を被ったと告白。倒産危機に直面していると明かしていました。一方、7人ほどが在籍するモノマネタレントの面々を見ても、知名度は木下のほうが圧倒的に上。以前と同様に仕事の依頼があるかは未知数ですが、自身のアパレルブランドも保有し、独立してもある程度は活動可能なはずの木下が、ジーニーの事務所との業務提携に了承したことは、倒産危機にあえぐジーニーにとっては“愛のある人間“に映ったかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
ところが、この業務提携の話が報じられると17日未明にジーニー堤はブログを更新し、木下との業務提携を「いったん撤回します」と報告。何でも、所属タレントになると誤解される報道があり、木下と松竹芸能に多大な迷惑をかけてしまったとのことで、どうやら、ジーニーと関係者の間で調整が不十分だったようだ。いずれにせよ、何らかの形で今後木下が幅広い人脈を持つ後輩と協力関係が得られれば、木下にとってプラスに働く可能性は残りそうだが…。
(木村慎吾)